日本の四角いトラックとは違う! なぜアメリカは「ボンネット型」が主流なのか? (2/2ページ)

将来トレーラーの自動運転が始まるとみられる

 まあ、アメリカの場合、日本や欧州と比べて、なんといっても国土が広く、巨大なトレーラーを駐車するスペースが十分確保されている場合も多い。

 また、トラックの車両規定や、港湾施設や大型トラック配送施設での荷物の積み下ろしを見据えた実質的な車両サイズの共通化なども含めて、トレーラーけん引型が主流になっている。

 こうした、SEMIトラック+トレーラーという仕組みによって、アメリカでは新たなるビジネスモデルの本格的な稼働が始まりそうだ。それが、トラック配送施設内での、トレーラーの自動運転だ。つまり、自動のSEMIトラック(トレーラーヘッド)がトレーラーを動かすのだ。

 まるで、アマゾンや楽天の物流センター内の商品棚で、自動選別機が動くような感じで大型トレーラーが適時適所で移動する。

 日本で大型トラックの自動運転というと、国が進める事業として高速道路でのトラック追従走行がある。直近では2021年3月上旬に新東名で行われた最新の実証試験として、先頭車両が有人、また後続2台は助手席に保安要員がいて運転席が無人の状態で走行した。

 こうした未来の技術についても、アメリカのSEMIトラックと、日本のキャブオーバートラックでは方向性が違う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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