クルマの異常も「早期発見」が大切! 「匂い」「音」「振動」など注意すべきポイント7つ (2/2ページ)

走行後や燃費、洗車時に気づくことができる異常もある!

4)走行中

 走行中は、振動に注意。ハンドル、エンジン、タイヤ、ブレーキなどから、いつもとは違う振動を感じたら整備工場に直行。タコメーター付きのクルマなら、アイドリング時の回転の安定や、加速時の吹き上がり、アクセルを戻したときの回転の落ち方なども普段と同じとおりか気にしておきたい。

5)走行後

 走行後は主に匂いをチェック。エンジンルームの方から甘い匂いがしているときは、クーラントが漏れている可能性が大。タイヤのあたりから、レジン(有機物)の焼けるような匂いがするときは、ブレーキがフェードしかかっていると思っていい。まずはパッドの残量を確認したい。ビニールの焦げたような匂いだと、配線系が怪しいので、プロによる点検を受けよう。ガソリンの匂いも燃料漏れの可能性があって怖いので、整備工場に相談。

6)燃費

 燃費もクルマの健康のバロメーターになる。普段通りに走っているのに、燃費が悪くなってきたときは、コンディションに問題があるのかもしれない。プラグ、フィルター、オイル、センサー系の劣化、タイヤの空気圧不足、排気系のつまりやマフラーの腐食、ブレーキキャリパーの固着などの不具合が疑われる。

 いわゆる「満タン法」でいいので、燃費データにも目を向けるようにしよう。

7)洗車

 定期的な洗車もクルマの異常を発見するいい機会。ボディのサビやタイヤの痛み、ドライブシャフトのブーツの破れの早期発見につなげられる。

 そして、できるだけコンスタントにある程度の距離をドライブすること。クルマは走るために生まれてきた機械だから、毎日乗るのが一番健康的。毎日乗れば異変にも気づきやすいし、できればときどきロングランをすると運動不足の解消になる。

 あとは、油脂類、クーラント、フィルター、バッテリーなどの消耗品を早めに交換するのもコツ。オイルを交換するために、リフトで上げれば下回りの点検にもなるので、コンディション維持のメリットは大きい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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