多品種かつ市場に合わせたラインアップで成功している
トヨタが5年ぶりに首位に返り咲いた。
2020年の世界新車販売台数で、トヨタは953万台となり、2位のフォルクスワーゲン(931万台)を抑えた。3位はルノー・日産・三菱アライアンスの780万台だった。
近年、トヨタとフォルクスワーゲンは絶えずトップの座を争ってきたが、2020年に限っていえば、勝敗の要因はコロナ禍における販売落ち込み度合いが影響した。前年比で見ると、トヨタの11.3%減に対して、フォルクスワーゲンは15.2%減だった。
こうしてトヨタとフォルクスワーゲンが常に上位にくる理由のひとつは、端的にモデルラインアップの多さにある。
フォルクスワーゲンでは、VW、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、セアト、シュコダなど多ブランド化しており、必然的にモデル数が多い。
一方のトヨタは、グループ企業としてダイハツと日野を含めるが、トヨタ単体でのブランドはトヨタとレクサスの2系統にとどまる。それでも、トヨタブランドでのモデルラインアップが多いのが特長だ。
企業ホームページで、トヨタと日産やホンダのモデルラインアップを見ただけでも、トヨタ車の多彩なラインアップがはっきりと分かる。