新型GR86&BRZがついにお披露目！　エンジンパワーからデザインまで詳細リポート (2/2ページ)

ATモデルには「アイサイト」を採用

GR86&BRZのデザイン

　エクステリアはひと目見ただけで高い走行性能を予感させる、スポーツカーらしいデザインとなっている。サイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方のエアアウトレットなど、見た目のアクセントとなるだけでなく、スポーツカーとしての性能を最大限に引き出す空力アイテムを多数採用した。

　両車の違いは、まずバンパーとグリルの形状だ。GR86はメッシュの形状で「G」を表現したGRブランド専用の「FUNCTUON MATRIXGRILL」、BRZはスバル車ならではの「ヘキサゴングリル」を採用。それぞれデザインは一新されたものの、GR86は下辺よりも上辺の方が長いのに対して、BRZが上辺より下辺の方が長い台形となっている点は、初代を踏襲している。

　またフロントライトガーニッシュがGR86は下からサイドまでであるのに対し、BRZはコの字型だ。コの字型ライトはスバル各車に採用されており、スバルのアイデンティティである水平対向エンジンを表現している。

　サイドミラーはGR86はグロスブラックを採用するのに対して、BRZはボディと同色になる。

　インテリアに目を向けると、水平基調のインストゥルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界が確保されている。また7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用。

　今回こだわったというのが、ドアの内側のグリップの形状だ。前後に長いグリップを採用することで、ドアの後端寄りの部分を握ることが可能となっており、微調整がしやすいため、開閉時のドアパンチを防ぐことができる。また、助手席の同乗者がシートを後ろに下げてもグリップを握ることができ、激しい走りでもしっかりと身体を支えることができるようになった。

　なおドアトリムやフロアカーペット、インナードアハンドル、ステッチの色などが各車で差別化されている。

GR86&BRZの安全性能

　スバルの運転支援システム「アイサイト」を両モデルのAT車に標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールなどが安全で快適なドライブを実現する（GR86に採用される運転支援システムの名称は未定）。

　また高張力鉄板の採用部分の拡大や、各種エアバックなどの乗員保護システム強化により、衝突安全性の向上も図られた。

　デザインはもちろん、走りも差別化されているという新型GR86&BRZ。その風貌や関係者の話から、かなりの力作であることがわかる。試乗が可能となるのは夏ごろとの噂も聞こえている。WEB CARTOPでは情報が入り次第続報をお届けする予定なので、スポーツカー好きにはぜひ引き続き注目してほしい。