「女性向け」は必要なくなった? イマドキの「女性ターゲット」小型車事情 (1/2ページ)

「女性向け」は必要なくなった? イマドキの「女性ターゲット」小型車事情

1970年代後半から女性ドライバーが急増した

「女性向けに作られた軽自動車」と聞いて、皆さんが思い浮かべるイメージはどんなものでしょうか? きっと多くの人が、丸目のヘッドライトで愛嬌のあるフロントマスクや、パステルカラーのピンクや水色といったボディカラー、おしゃれ雑貨みたいなインパネなどが浮かぶのではないかと思います。代表されるモデル名を挙げると、スズキ・ラパンとダイハツ・ミラココアがまず出てくるのではないでしょうか。

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 それもそのはず、やっぱり軽自動車と女性の関係を紐解いていくと、スズキ、ダイハツ両メーカーの貢献なしには語れないことがわかります。日本は欧米に遅れて1970年代からようやく各家庭がクルマを持つようになり、マイカーブームが沸き起こりましたが、さらに70年代後半になると女性ドライバーも急増。とくに主婦層がセカンドカーを持つことが憧れとなり、中古車で45万円程度の価格帯に人気が集まっていたのです。

 そこでスズキは、それを新車で実現するために鋭意開発したのが、「アルト47万円」の衝撃フレーズが今も語り継がれるスズキ・アルト。その狙いはあたり、爆発的なヒットを飛ばして2年後にはアルトユーザーの2人に1人は女性という結果をもたらしました。

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 その流れに続けとばかり、ダイハツも室内空間の広さをウリとし、ファッションブランドとのコラボモデルなども登場したミラ(当初の車名はミラ・クオーレ)を投入。アルトも負けじと、当時女性に流行していたタイトスカートでも乗り降りがしやすい、回転シートを装備したモデルを投入して女性にアピールするのです。

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 そして1985年にホンダがトゥデイを発売すると、これがまたしても女性を中心に大ヒット。こうして、女性と軽自動車の関係は盛り上がりを見せていくことになります。

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 ただ、そこからしばしの間、軽自動車はターボを用いたパワー競争に入ったり、女性はトヨタ・ヴィッツ、日産マーチ、ホンダ・フィットのコンパクト御三家に人気が移ったりして、表立った動きは影を潜めていました。そして、その静けさを破ったのが、2002年に誕生した初代アルトラパン(現在はラパン)。フランス語でウサギを意味する車名を持ち、エクステリアデザインもインテリアも、「レトロかわいい」世界観で統一したセダンタイプの軽自動車です。

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 これがまんまと女性たちの心を鷲掴みにして、なんと2002年度には年間7万2000台以上の大ヒット。翌2003年度は8万5000台以上も売れて、「女性向け軽自動車」市場をあらためて発掘し、その後のキュート系女性向け軽自動車ウォーズの火付け役となったのです。

 2003年にはフルモデルチェンジしたホンダ・ライフが女性向けの癒し系路線へと大変身。2006年になると、それまでボーイズライクだった日産モコも女性向けへと路線変更し、スバルからもビタミンCのシャワーが出るエアコンなどで女性にアピールする軽自動車、ステラを投入。ダイハツはミラから派生し、レトロビンテージ路線のミラジーノで応戦していたのですが、ついに2009年、ホンワカかわいい路線のミラココアにスイッチします。この5モデルによる女性向け軽自動車の熾烈な闘いは2011年ごろまで続き、各年度とも合計で年間20万台以上の販売台数を記録するほどに盛り上がりを見せました。

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 では、その2007年から2010年までの女性向けキュート系軽自動車の最盛期に、本当の勝者だったのはどのモデルでしょうか。2021年現在もこの中で唯一、販売が継続されているラパンか? そのガチライバルとして常に比較されてきた、ミラココアか?

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