「パッド」の交換だけじゃ足りなかった! 手遅れになる前に行うべき「ブレーキのオーバーホール」とは (2/2ページ)

10年10万キロを目安にオーバーホールすると良い

 また、きちんとメンテをしていても、場所が場所だけに、10年10万km時にオーバーホールをしておくといいだろう。ブーツをめくってフルードの漏れがないかは、車検で点検するのが一般的とはいえ、内部を分解してリフレッシュしておくことは安心にもつながる。

 肝心の方法だが、作業的には複雑ではなく、大元となるマスターシリンダー、キャリパー、ホイールシリンダーを分解して、サビが出ていないかなどの状態を確認。オーバーホールキットが用意されていて、カップと呼ばれるゴムのパッキンを交換すれば完了する。

 その際、新品のグリースを塗布するので動きもよくなる。サビや腐食が出ていれば、磨いたり、新品に交換して対応するが、最近のクルマはメンテ不良でもグズグズになることはまれだ。そのほか、ローターやドラム、パッドやシューの減り具合も同時にチェックして初期化は完了し、さらに安心して乗ることができる。

 工賃も分解とオーバーホールキットを使って作業だけだと、部品代、工賃を入れても3万円ぐらいで、特段高いわけではないので、ぜひ行なってみてほしい。ちなみに旧車の場合は新車当時から、車検時は毎回オーバーホールが当たり前だったりする。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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