ハッキリ言って「安きゃ」乗る! クルマのハードルを上げる5つの「経済的障壁」 (2/2ページ)

クルマへの入門世代である若者の障壁が高いのも問題だ

3)車検

 税金も関係してくるのが車検で、費用的な負担だけでなく、手間もかかる。新車後の3年はいいとしても、2年ごとというのは「もう車検か」と感覚として早い。誰もが体感しているように、クルマの品質というのは飛躍的かつ、日進月歩で進化していることから、期間を延長してもいいだろう。税金ももちろんしかりで、道路を痛める度合いに基づく、重量税というのは時代遅れのような気はする。

4)車両本体価格

 最近よく聞かれるのが、「クルマは高くなった」ということ。「軽自動車でもコミコミ200万円はする」とも言われていて、実際に価格を見ると高いのは事実だ。理由は、材料費や開発費の高騰、販売台数の減少による量産効果の薄れなどいろいろだが、装備が豪華になっているのもあるだろう。最近のクルマはグレードによる差が縮まっていて、下級グレードでもある程度は豪華だったりする。

 廉価版的な車種やグレードがあればと思うことはあるし、安い=ショボいとは必ずしも言えないわけで、デザインも含めたアイディア重視で、低価格でシンブルなクルマを作ることは可能だと思う。実際、家具やファッションではひとつの潮流としてあるだけに、クルマでもぜひ実現してほしいところ。

5)自動車保険

 ランニングコストの代表格が任意の自動車保険だ。そもそもクルマへの入門世代である若者は保険料が高いし、高齢者もしかり。全体的にクルマの台数が減っていることから、保険料高騰に拍車をかける。安くするのはなかなか難しいかもしれないが、少しでも安くなればハードルは下がるのは事実。また最近問題になっている未加入率の増加にも歯止めがかかるのではないだろうか。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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