なんと1960年代にリッター100馬力の高出力エンジンを積んだホットモデル! スバル360ヤングSSとは (2/2ページ)

リッター100馬力の「36馬力」エンジンを搭載!

 そんなとき1967年にホンダがリリースしたN360は、バイク譲りの4ストロークエンジンを搭載し、他社が20馬力程度の出力だったところ、31馬力という圧倒的な高性能を売りにしていたのである。

 そこでスバルはソレックスのツインキャブレターを装着し、36馬力を発生させるエンジンを搭載したヤングSSを投入したというワケだ。

 高出力のエンジンのほか、ストライプ入りのボンネットやヘッドライトカバーに加え、黒を基調としたスポーティな内装にはバケットタイプのフロントシートと8000回転まで刻まれたタコメーターも標準装備。

 さらにエンジンはベース車と同じ25馬力仕様だが、外観をヤングSS仕様とした「ヤングS」もラインアップし、若年層を取り込もうとしたのである。

 しかし、如何せん基本設計の古いスバル360は他メーカーの新型車に太刀打ちすることが難しくなり、1969年には後継車種のR-2へとバトンタッチ。しばらくは併売されていたものの、1970年5月には生産を終了し、一世代を築いたスバル360は終焉を迎えることとなったのだった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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