プロとアマが1台のマシンをシェアする面白レース! インタープロトが「見る」も「やる」も魅力的な理由 (2/2ページ)

1台のマシンをプロとアマチュアがシェアして乗る仕組み

 ジェントルマンドライバーはプロとペアを組み、同じマシンでレースに参戦可能だ。ちなみに、ジェントルマンを対象にしたクラスは、レース実績に応じてエキスパートとジェントルマンの2クラスに分けられており、混走ながらも各クラスでプロに負けない激しいバトルが展開されている。

「86/BRZレースの経験もあるんですけど、インタープロトの魅力はプロと同じくクルマをシェアして走れるし、動画やデータロガーを使ってプロがコーチングしてくれるところにあります。自分の苦手な部分をひとつずつ教えて貰いながらレベルアップできるので、ひとりで参加するレースよりもスキルアップが速い」とインタープロトの魅力を語るのは、山下をパートナーにNAVULの44号車でエキスパートクラスに参戦する山口達雄。さらに気になる参戦コストについても「リアルなレーシングカーでレースができて、しかもプロに教えてもらえるのに、インタープロトはポルシェカップよりもリーズナブルなパッケージなっていると思います」と山口が語っているだけに、コストパフォーマンスの高いレースだと言えるだろう。

 ちなみにエキスパートを含めてジェントルマンドライバーのほとんどがアマチュアドライバーで、前述の山口を含めて、ディーラー関連の企業で働いているドライバーが多い。そのほか、エキスパートクラスに参戦する寺川和紘はマツダの開発ドライバーを務めるなど、やはり自動車関連の企業スタッフが多くなっているようだ。

 なお、インタープロトはkurumaを使用した「IPSクラス」のほか、GRスープラを使用した「スープラ」、レクサスISのレーシングモデル、CCS-Rを使用した「CCS-R」も混走でレースが争われており、各モデルにプロフェッショナルクラス、ジェントルマンクラスを設定。ジェントルマンにとってはレベルやコストに合わせてマシンを選べることも同シリーズの魅力だと言えるだろう。

 同シリーズは1大会・2レース制で、開幕ラウンドは6月5日〜6日に富士、第2ラウンドは7月24日〜25日に鈴鹿で開催。第3ラウンドは9月25日〜26日に富士、最終ラウンドは12月11日〜12日に富士で争われる予定となっているだけに、日本独自のプロ&アマのレースの動向に注目したい。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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