レースクイーン時代の「見る」から「乗る」へ! 【KYOJOドライバーの素顔】Vol.2 いとうりな

レースクイーン、カートを経験した後、KYOJOに参戦!

 女性ドライバー限定のプロシリーズとして2017年にスタートした「KYOJO CUP」には、現在15名の女性ドライバーがエントリー。レーシングカート出身のドライバーに加えて、前回紹介したように、二輪のモトクロス出身の永井歩夢選手が参戦するなど異色のキャリアを持つドライバーも少なくはない。

 今回紹介するいとうりな選手もそんな変わった経歴を持つドライバーのひとりで、「レースとの関わりはレースクイーンでした」と語る。「レースクイーンとして初めてレースを見たときにカッコイイなぁと思っていたなか、たまたま遊びでカートレースに参戦しました。すごく面白くてドライバーをやってみたいと思うようになりました」といとう選手。

 以来、ドライバーに転向したいとう選手はカートレースでキャリアを重ね、全日本ラリー選手権やスーパー耐久など四輪カテゴリーでも活躍。そして、2017年にKYOJO CUPに参戦している。

「マシンはカートに近いですね。ハコ車だとミスをしても誤魔化せるんですけど、これは運転がシビアなので難しいです」とKYOJO CUPの主力モデル、VITAをインプレッションするいとう選手は、女性ドライバー同士の戦いであるKYOJO CUPについて「VITAで北海道のシリーズ(北海道クラブマンカップ)にも参戦していて、モチベーションとしてはKYOJO CUPもあまり変わらないんですけど、まわりの女性ドライバーは男子以上に負けず嫌いですね。練習走行の段階からスリップについたり、ライバルのラインを見て研究したりするので、常にくっついて走っている状態です」と印象を語る。

 6月6日に開催された第1戦の富士で予選11位に出遅れながらも決勝では5位にジャンプアップしたほか、7月25日に開催された第2戦の鈴鹿でも予選10位から決勝で5位につけるなど、粘りの追走を披露するいとう選手。「小さい頃からカートに乗っているドライバーはやっぱりKYOJO CUPでも速いですね。苦戦していますが、頑張りたいと思います」と語っているだけに、今後の活躍に期待したいものだ。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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