新車価格の2倍3倍当たり前! 「異常高騰」な中古国産スポーツ4選 (1/2ページ)

あんなに安かったと思えば、もはや高級車の部類に……

 本来、中古車というものは新車では手が出せなかった価格帯のクルマや、新車当時に憧れたクルマをようやく手にするというのが一般的だった。しかし最近では90年代スポーツカーを中心に中古車の価格が上昇の一途を辿っており、手ごろな価格はおろか、新車時の価格を上まわるほどの金額を用意しなければ入手することすら不可能な状態となってしまっている。

 そこで今回は、そんな価格が高騰してしまった国産車をピックアップ。果たして現在はどのくらいの価格になってしまっているのだろうか?

1)トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)

 一気に中古車価格が上昇した車両としての代表格は、やはりAE86型カローラレビン/スプリンタートレノだろう。カローラシリーズとしては最後のFRレイアウトであることや、高回転まで気持ちよく回る4A-G型エンジンを搭載しているという点は美点であるが、ブームがくるまでは数多くある安価で購入できるFR車のひとつであった。

 しかし、大人気漫画の頭文字Dが人気となると価格が高騰し、人気高騰前は10万円台でも見つけることができたAE86は一気に高額車となったのである。

 そして頭文字Dの連載も終了した現在でもその人気は陰ることはなく、むしろ価格は上昇する一方。現在、フルノーマルで状態の良いものでは500万円台という驚愕のプライスタグを掲げているものも珍しくない。

2)日産 スカイラインGT-R(R34型)

 レースに勝つために生まれた第2世代スカイラインGT-Rも価格高騰の真っ只中にいる1台だろう。とくに最終型となるR34型の上昇率はかなりのものだ。

 第2世代スカイラインGT-Rの完成形とも言えるR34型ではあるが、R32、R33型に比べて販売台数が少ないという点も希少性に拍車をかけているといえるかもしれない。

 新車時はもっとも安価な仕様で500万を切り、高いものでも630万円という価格だったR34型スカイラインGT-Rであるが、現在は走行距離が13万キロを超えているような個体であっても1000万円を下まわることはなく、20万キロ超の個体であっても店頭に並んでいるほど。

 プライスタグが掲げられている物のなかで高いものでは3000万円オーバーも珍しくなく、過走行車であれば300万円台で購入することもできた10年ほど昔が懐かしいほどである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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