スーパーカーの王「カウンタック」が最新モデルで復活! 世界で「112台」だけの「LPI800-4」の中身とは (2/2ページ)

伝説のスーパーカーの数々のディテールを継承する

 ランボルギーニのCEOとして、ステファン・ヴィンケルマン氏が復帰してから、車名は再びそれだけでメカニズムの概要が分かるものになった。

 今回のLPI800-4は、最高出力で780馬力の最高出力と720N・mの最大トルクを誇る、ランボルギーニ曰く最後の自然吸気V型12気筒エンジンを縦置き(L)、ミッドシップ(P)。それに48Vのエレクトリックモーターを備えるマイルドハイブリッド機構を備え(I)、必要時には34馬力の最高出力と35N・mの最大トルクでエンジンをフォローする仕組みだ。単純なトータルの最高出力は814馬力という計算になるが、800という数字を掲げたのは、800馬力級という意味なのだろう。

 バッテリーは、すでにランボルギーニが世界のリーディングカンパニーとなりつつあるスーパーキャパシタと、パワーユニットの構造はシアンFKP37のそれに等しい。

 1970年代から1980年代を生きたカウンタックが、剛管スペースフレーム構造を採用していたのに対して、現代に復活を遂げたカウンタックLPI800-4の基本構造体となっているのは、もちろんカーボンファイバー製のモノコックタブだ。そのデザインはアヴェンタドールにほぼ共通していると予想されるが、ディテールでは新型に独自のデザインが採用されている可能性もある。

 ボディも同様にカーボンファイバー製で、結果、車重は乾燥重量で1595kgと非常に魅力的な数字を実現している。デザインは、かつてのカウンタックのイメージを巧みに採り込みつつ、しかしながらシンプルにレプリカを作るような安易なものではなかった。長方形に近い、細長い形状のフロントグリルや、ヘッドライトまわりのイメージ。あるいは左右のドアに設けられた、さらに大型化されたNACA式のエアダクト、Cピラーに整然と刻まれるエアインテークもまた、特徴的なデザインといえる。

 0-100km/h加速はわずかに2.8秒。最高速では355km/hに達することが可能だという、カウンタック生誕50周年モデルの、カウンタックLPI800-4。それはランボルギーニの伝統を守り、ブランドのDNAを尊重しつつ、新しいデザインやテクノロジーの可能性を追求したモデルと結論づけてもよいだろう。

 そのキーを手にすることができるのは112人のカスタマーのみ。争奪戦は、もしかするとモントレー・カー・ウイークの時点ですでに終了していたのかもしれない。

 そしてランボルギーニは、2022年までにはこれまでのアヴェンタドールに代わるニューモデルを発表する予定だ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報