赤字覚悟の出血大サービスか? 中身を見るとどう考えても「激安すぎる」クルマ4選 (2/2ページ)

上級クラスなのに値段は爆安! 物凄いコスパを誇るSUVを発見

3)マツダCX-8

 しかし、国産車でこれ以上のコスパはない!! と断言できるのが、マツダのフラックジップモデル、3列シートのクロスオーバーSUVのCX-8だろう。

 全長4900mm、全幅1840mmの堂々かつスタイリッシュなエクステリアと、フラッグシップモデルに相応しい、マツダならではのセンスのいいインテリアを持ちながら、2.5リッターエンジンを積むガソリン車の価格は何と299.42万円からなのである(お薦めのクリーンディーゼルは337.7万円からだが)。

 そして、定員ひとりあたりの料金は、大人でも無理なく座れる3列目席があるため7人乗りだから、ガソリン車なら約43万円ということになる。CX-5のガソリン車のエントリーモデルとなる、CX-8と同排気量エンジンを積む25Sは290.95万円で5名乗車だから、定員ひとりあたり約58万円という計算になったりする!?

 もっと言えば、軽自動車のホンダN-BOX Custom EXターボは4WDだと215.27万円に達する。4人定員だから定員ひとりあたり約54万円となり、かなり上のクラスとなる高級車のCX-8のコスパがいかに優れているか、いかにバーゲンプライスであるかが分かるだろう。

 ちなみに国内外の3列シートSUVを探してみると、レクサスRX450hLが約800万円、アウディQ7ともなれば約950万円になる!! (エンジンの排気量などは別格だが)

4)スバルXV

 そうそう、N-BOXの最上級グレードと価格が接近する、街なかでも使いやすく、しかし悪路や雪道にもめっぽう強い、オールマイティなハイコスパモデルがスバルのXV 1.6i EyeSightだ。

 スバル自慢の先進運転支援機能のアイサイトを標準装備する、ポルシェと同じ水平対向エンジン、AWDのすべてが詰め込まれて価格は220万円だ。

 キモは立体駐車場への入庫も容易な1550mmの全高と、最低地上高200mmという、日常の使い勝手と悪路や雪道にめっぽう強い抜群の走破性を両立しているところ。価格対オールマイティな使い勝手&パフォーマンスのバランスは、燃費性能はともかくとして!? もう見事と言っていい。

 余談ながら、購入価格と、売却時の超高値の価値(のはず)の差を考えると、値落ちの極めて少ないトヨタの新型ランドクルーザー300系やスズキ・シムニ―のコスパが、結果的に最強と言えるかも知れない。

 もっとも、コスパばかり気にして、好きでもないクルマ、自身の用途に合っていないクルマ、満足度が持続できないクルマ(ここが経験上、重要)を購入するのはナンセンスであることもまた事実なのだが……。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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