199万円って安すぎないか? カローラクロスを「ほぼ同額の国産車」と比べてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トヨタからカローラベースのSUV「カローラクロス」が登場

■ガソリン車のエントリーモデルは199.9万円という非常に安い価格

■どのぐらい「割安」なのか国産の同額車4台と中身を比較

Cセグメントでこの値段は強烈!

 クロスオーバーSUVムーブメントに合わせて、ついに日本の国民車といえるブランド「カローラ」にもSUVバリエーションが追加された。1.8リッターエンジンのガソリン車とハイブリッド車を用意するCセグメントのSUVは、カローラというブランドに期待する価格帯に収まっている。なにしろ、ガソリン車のエントリーグレードは199万9000円というメーカー希望小売価格となっている。

※画像はハイブリッドモデル

 しかも、カローラクロスは全グレードに先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」を標準装備している。その内容は、昼夜の歩行者検知に対応した衝突被害軽減ブレーキ、渋滞に対応したACC(追従クルーズコントロール)、車線中央維持、自動ハイビームなど必要十分な機能を備えている。

 はたして、カローラクロスほどお買い得なモデルをほかの国産メーカーは用意できるのだろうか。ホンダ、マツダ、スズキ、スバルと4社のラインアップからカローラクロスと同じく車両価格200万円で狙えるモデルをピックアップして紹介しよう。

1)ホンダ・フリードB(FF)199万7600円

 カテゴリーとしては異なるが、クロスオーバーSUVと並んで、日本市場では人気を集めているのがスライドドア車。その代表格といえるのが、ホンダ・フリードだ。

 そのフリードには1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドが用意されているが、1.5リッターガソリンのエントリーグレード「B ホンダセンシング」のメーカー希望小売価格は199万7600円とカローラクロスと、ほぼ同じ予算感で狙うことができる。

 このグレードは2列目がキャプテンシート仕様の6人乗り仕様。グレード名からもわかるようにホンダの先進運転支援システム「ホンダセンシング」が備わっている。ただし、ACCは低速でキャンセルされるタイプでオーディオレス仕様となる。

 カローラクロスはベーシックグレードでも7インチのディスプレイオーディオが標準装備になる点と比べると割高にも思えるが、クロスオーバーSUVと3列シートミニバンが同価格というのは、比べたくなるユーザーも少なくないのでは?

※画像はGグレードのインテリア

 ちなみに、ホンダでいえばフィットe:HEV(ハイブリッド)のエントリーグレードである「BASIC」も同じ199万7600円だったりする。こちらはEPBが備わり、ACCは渋滞対応タイプとなるが、やはりオーディオレス仕様なので、実際に見積もりを出すとカローラクロスよりも高価に感じてしまうかもしれない。

 このようにカローラクロスのエントリーグレードは、コンパクトクラスと比べてもそん色ない価格となっている。ほかにも特色あるコンパクトカーと比べてみよう。

2)マツダMAZDA2 XD(FF)190万3000円

 国産車で唯一クリーンディーゼルを積んでいるMAZDA2の中間グレードXD Proactiveのメーカー希望小売価格はFFで199万1000円。衝突被害軽減ブレーキについてはMAZDA2も標準装備しているが、このグレードではACCはオプション扱いとなっている。

 なおMAZDA2の場合は、スマートフォンと連携するマツダコネクトが標準装備となっている上に、6スピーカーとなっているのはカローラクロスに対するアドバンテージ。じつはカローラクロスのベーシックグレードは2スピーカー仕様となっているのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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