【試乗】「これがCクラス?」驚くほどの車格感! メルセデス・ベンツC200の上質かつスポーティな走りに圧倒 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■フルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツC200が日本上陸

■Sクラス譲りのスタイルと高度な技術・贅沢な装備を満載

■スポーツカーが舌を巻くほどシャープな挙動と快適な乗り心地を両立

Sクラスと見紛いそうな意匠と堂々とした体躯

 メルセデスのフラッグシップである新型Sクラスに試乗したのが今年の3月。新たな高級車の扉を開くべく、印象をガラリと変えて誕生。数々の先進技術が惜しげもなく投入されており、その技術力の高さと発想の大きな羽ばたきに感動した。記憶に新しい。

 その強烈な印象がまだ輪郭を失っていないというのに、新型Cクラスがデビュー。先代に限っても約10万台を販売したという輸入車の雄は、メルセデスラインアップの中ではエントリーモデル的な存在であるにもかかわらず、ほとんどSクラスの相似形と思えるほど高度な技術と贅沢な装備を満載して誕生したのである。

 とはいうものの、日本に導入されたのは「C200」のみ。ステーションワゴンやディーゼルエンジン搭載の「C220d」は、世界的な半導体不足とサプライヤーの工場閉鎖が響き、年末から来春にずれ込むとアナウンスされている。

 まずはそのスタイル。全長は先代比で+80mmも長い。全幅は+10mmに留めているが、ホイールベースも25mmストレッチ。もはやCクラスはエントリーモデルではないのだ。

 フロントの顔つきは新しいメルセデスの流儀に沿っており、例のAMGライン特有の「スターパターングリル」が印象的だ。

 リヤまわりの、2ピースになったコンビネーションランプもSクラス譲り。そもそもフロントからリヤエンドに美しく流れるラインはSクラスの縮尺版のよう。体躯は堂々としており、サラッとかすめただけではSクラスとの識別を誤ってしまいそうだ。同時に「Cクラスもここまで立派に成長したのね」と感慨深い。


新着情報