同じお金を払うならドッチが幸せ? 国産新車 vs 高級輸入車の中古を4番勝負で比べてみた (1/3ページ)

同じお金を払うならドッチが幸せ? 国産新車 vs 高級輸入車の中古を4番勝負で比べてみた

この記事をまとめると

■国産車の新車と高級輸入車の中古はどちらがお得か徹底比較

■1000万円クラスの高級車も中古なら数百万円で買える

■輸入車のネックは維持費だがそれを踏まえても買うべきかどうかを検証する

国産の新車と高級車の中古、「幸福度」はどっちが高い?

 仕事がないためヒマを持て余し、多摩川の河原をぼちぼち散歩していた私のアイフォーンがポポポーンと鳴った。

 見ればWEB CARTOPからの久々の依頼であり、「たとえばトヨタ RAV4と同額中古のレンジローバーなど、新車と中古車で同じような価格で購入できるモデルを比較し、どっちを選べば幸せになれるか検証せよ」との内容だった。

 ……仕事をくれるのはありがたいが、なんとまあ厄介な依頼をしてくれたものだ。これが「総額100万円で買える秋のおすすめ中古車5選!」みたいな原稿なら30分、いや15分もあれば書けるのだが、このお題の場合はそうもいかない。

 なぜならば、「クルマに対しての趣味嗜好や哲学」だけでも十人十色なのに、そこに「幸せ」という曖昧な概念も掛け合わされると、答えは一つだけでなく、それこそ幾億通りにもなってしまうからだ。

 とはいえヒマであり、原稿料も欲しいので、考えてみることにしよう。あくまで「私はこう感じる」という話にしかならないが、国産新車を買った場合と、それと同ジャンルでほぼ同価格だが格上の中古輸入車を買った場合との、「幸福度」の比較である。

 まずはお題の例にあった「新車のRAV4対中古のレンジローバー」。

 現行型トヨタ RAV4にはご存じのとおり2リッターガソリン車とハイブリッド車があるが、私は「Adventure」のビジュアルが好きなので、それを買うと仮定しよう。RAV4 Adventureは2リッターエンジン車にしか設定がなく、車両価格は331万円。それに基本的なオプション装備を付けて諸費用も合わせると、総額は385万円とのオンライン見積もりであった。まあキリの良いところで「新車のRAV4=380万円」としておこう。

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RAV4アドベンチャー全体画像はこちら

 そして総額380万円で買える中古のレンジローバーは……現行型が買えればベストだが、さすがにこの予算では無理で、走行8万km以上のちょっとボロそうな個体でも総額600万円以上である。

 では先代のレンジローバー(2002~2013年)ならどうかというと、こちらは逆に安すぎる。イメージとしては「走行9万kmぐらいのやつが総額230万円ぐらい」といった状況だ。

レンジローバー走り画像はこちら

 まぁお安いのはありがたいが、そのあたりの中古車を仔細に見てみると、どうにもこうにも「破滅の予感」しかない。これはちょっと手を出さないほうが無難であろうと、中古車記者歴25年である私の本能が告げている。

 よって「新車のRAV4対中古のレンジローバー」はRAV4の不戦勝となったわけだが、これで終わらせるのもアレなので、他の候補も考えてみよう。

 同じランドローバーのSUVでも「レンジローバー イヴォーク」は……悪くはないが、明確な「格上」とは言えない気がする。

 では、「ちょっとだけ小さなレンジローバー」である「レンジローバー スポーツ」はどうだろうか?

 現行型はさすがに380万円では無理だが、先代(2005~2013年)であれば、何台かが総額380万円付近で流通している。具体的には「2012年式の5リッター V8、走行距離は5万km」みたいな感じだ。これを、脳内で新車のトヨタRAV4と対決させてみよう。

レンジローバースポーツ走り画像はこちら

 ……5分間ほど長考に入ると、答えはすぐに出た。

 新車のRAV4 Adventureの勝利である。

 純粋な動力性能は5リッターV8エンジンを積むレンジローバースポーツのほうが当然上であり、いわゆる「ブランドイメージ」みたいなものも、ランドローバーのほうが上ではあるかもしれない。

 だが5リッターV8のパワー&トルクを解き放ってこの巨体を激走させられるシチュエーションなど日本にはあまりない。仮に高速道路などで激走させても、「はは、バカが中古でイキってやがる。はは、捕まりゃいいのに」と、周囲のドライバーおよびパッセンジャーから嘲笑されるのみである。

レンジローバースポーツ走り画像はこちら

 そして嘲笑されながら5リッター分の自動車税を払い、高級車(元高級車)ならではの修理代の高さにおびえて暮らすのは、「幸福」とはもっとも縁遠いライフスタイルであろう。

 いや、「それでも俺は先代レンジローバースポーツが好きなんじゃあ! 放っとけやボケ! アホ!」という人がいらっしゃるなら、そのエモーションはもちろん否定しない。ご自由になさればいい。ただ、「私は御免だけどね」という話である。

 まずは国産新車の1勝である。そして次へまいろう。「新車のトヨタ GR86対中古のポルシェ」である。

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