クルマ好きでもオタク感を消すにはどうしたら? うまく自己主張できるオシャレアパレルの合わせ方 (2/2ページ)

ボディカラーと合わせた色味をさりげなくプラス!

 ちなみに、オシャレ上級者のモデルさんやスタイリストさんが選ぶクルマ、というよりボディカラーは、モノトーンを基本としていることが多いようだ。理由はどんな色の服でも似合い、コーディネイトしやすいからとか。もちろん、クルマにはさまざまなボディカラーがあり、レッド、ブルーなど、そのクルマのキャラクターにどんぴしゃに合えば、鮮やかなボディカラーを選ぶのもいい。また、自身のファッション傾向に合うクルマ、ボディカラーを選ぶ、というクルマ選び、コーディネイトの方法もあるだろう。

 その場合、やはりクルマとドライバーは一体……と考えるならば、ボディカラーとさりげなくコーディネートした色味のファッションでキメるとオシャレではないか。

 以前、トヨタRAV4のアドベンチャーグレードの撮影でクルマの横に立つことが事前にわかっていたため、ボディカラーのアッシュグレーメタリック×グレイッシュブルーの2トーンカラーと合わせ、ハットをグレー、ポロシャツをブルー、パンツをホワイト、スニーカーをブルーでコーディネイトしたことがあるのだが(愛犬のドッグウエアまでグレー×ブルー)、手前味噌ながら、なかなかのマッチングだったと思っている(勝手な思い込みですが)。

 また、スバル・レヴォーグのサファイアブルー・パールとのコーディネイトでは、ブルーのキャップにホワイト×ブルーのスター柄ニット、そしてブルー×グレーのチェックパンツを組み合わせてみた。ホワイト地にブルーメタリックのスター柄があしらわれたニットのチョイスは、もちろんスバルのエンブレムの六連星を意識してのことだが、もちろん、スバルとはまったく関係のないブランドのアイテムである。

 もし、クルマ愛が強すぎて、どうしても純正アクセサリー、アパレルのアイテムを身に着けたい、というなら、小物で勝負すればオタク感はかなり薄れる、どころかカッコいい。チョイスすべきは時計やネクタイ、サングラス、財布、キーケースあたりである。

 上級者であれば、例えばポルシェ乗りだとして、ポルシェのロゴが入ったアパレルよりも、時計やネクタイを、ポルシェ・モータースポーツのオフィシャルパートナーであるショパールのアイテムを選ぶほうが、分かる人だけに分かるカッコ良さ、センスの良さがある(実際にそんなポルシェオーナーもいると聞く)。もっとも、過去にショパールがポルシェとコラボして発表したクロノグラフの「PORSCHE 919 EDITION IN STEEL」は141万円もしたのだけれど……。

 あるいは、ハイブランドと自動車メーカーとコラボした、メルセデスベンツ×アルマーニ、ミニ×ポール・スミス、マセラティ×エルメネジルド ゼニアといった特別仕様車があったように、それと同じクルマとファッションの組み合わせも、これまた分かる人には分かる究極のオシャレであり、クルマとファッションの粋すぎるコーディネイトではある。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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