せっかくの高いタイヤだから長持ちさせたい! スタッドレスの「寿命を縮める」要因 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■タイヤの磨耗のスピードは使用条件によって変わる

■スタッドレスタイヤにも同じことが言える

■降雪地帯・非降雪地帯、乗る頻度などでどれぐらい変わるのか解説する

乾燥路を走ることが多いとスタッドレスの減りは早くなる

 タイヤの摩耗は使用条件によってかなり変わる。それは夏タイヤだけでなく、スタッドレスタイヤにもいえること。

 スタッドレスタイヤは、溝の部分にある50%摩耗の目印、プラットホームが出るまで減ると冬用タイヤとしての寿命は終了となっているが、底まで減るのに、雪国での使用ならおよそ1万5000kmは走れるはず。

 ところが関東の平野部など、冬になってもほとんど雪の降らない地域でスタッドレスタイヤを履いていると、1万kmちょっとでプラットホームが出てしまう。

 スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べて柔らかいゴムを使っているので、雪道よりも摩擦係数の大きい乾燥路ばかり走っているとどうしても減りが早くなるのは仕方がない……。

 また摩耗は走行距離に比例するので、毎日通勤に使っている人と、週末だけしか乗らない人とでは減りが違う。

 ただ、通勤で週に5日間、片道10km、週に100km走る人と、冬の間、週末ごとに片道100kmかけてスキー場に通うという人であれば、当然後者のスタッドレスタイヤのほうが早く摩耗する。

 あとは乗り方と重量も大きな要素。

 同じ銘柄、同じサイズのタイヤでも、車重が重いクルマほどタイヤの摩耗は進みやすい。同様に同じクルマでもいつも荷物が満載、あるいは人をたくさん乗せているクルマだと、タイヤの減りも早くなる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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