「飲める安全な水」を洗車に使えるなんて贅沢すぎ! 海外の水道水と洗車事情とは (1/2ページ)

インドの水道水は顔にかけるのすら危険?

 2021年の年末は関東地区では風もそれほど強くなく、晴天も続き、昼間ならそこそこポカポカしていたので絶好の洗車日和であり、筆者も愛車カローラをピカピカに磨き上げた。

 筆者の実家のマンションでは、各棟にあるごみ集積場において、そこの水道を使って住民に限り洗車することが許されている。蛇口にホースを差し込み、かけ流しでふんだんに水を使って洗車を行いながら、「なんて、ぜいたくなことをしているんだろう」と思いながら、いつも洗車をしている。

 いまはコロナ禍でご無沙汰しているが、フラフラと海外のオートショーを追いかけていると、日本の“水事情”の良さが群を抜いていることがよくわかる。まず、水道の蛇口をひねり、何も考えずにその水を飲めるのは日本も含め世界でもほんのわずかとはよくいわれるほど“ぜいたく”なこと。

 海外で水道水を飲んでも問題ないとするひともいるが、インドでは“シャワーを浴びている時に口に入ってくるだけでお腹を壊す”といわれ、ホテルには1.5リッターのミネラルウォーターが毎日2本も置いてあるのを見ると、とても水道水を飲む気持ちにはなれない。地元インドの人もホテルで見ていると、ロビーなどにおいてある煮沸消毒された水道水を飲んでいる(日本人の多くはこれでも危険とされている)。

 中国では水道管が古すぎてヘドロ臭い水が蛇口から出ていた。大都市では浄水場も水道管も最新になったのはいいのだが、“怪しい化学薬品を使って臭いを消したりしたので、かえって飲むのは危険になった”という都市伝説を聞いたことがある。

 水道水が飲めるか飲めないかもあるが、そもそも日本ほど水事情に恵まれていない諸外国では、 “かけ流し”洗車というか、自宅での洗車自体を禁止する国や地域も珍しくない。その点では日本はまさに洗車天国でもあるのだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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