シート外しにミッション交換! もはや何でもアリの「ニュル最速」はエンタメを割り切って「ニュルで仕上げた」にこそ価値がある (1/2ページ)
この記事をまとめると
■世界一過酷なサーキットとされるニュルブルクリンクでは常に「最速」が競われている
■ポルシェ vs AMG、ルノー vs ホンダの最速の称号をかけた戦いが熾烈だ
■ラップタイムの優劣よりも「ニュルで鍛えられた」という事実に価値を見出したい
さまざまな分野で「最速」が争われているニュルのタイムアタック
それは昨2021年6月14日のことだった。世界でもっとも過酷なサーキットであることから、「グリーン・ヘル(緑の地獄)」とも呼ばれる、ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で、ポルシェの911GT2RSが、ニュルブルクリンク・スペシャリストともいえるマンタイレーシングと共同開発した「マンタイ・パフォーマンスキット」を装着したモデルで、6分38秒835というラップタイムを記録。
これは改修後のグランドスタンド前のショートストレート部分を除いた20.6kmコースで記録されたもので、それまでの記録はメルセデス・AMGブラックシリーズによる6分43秒616というものだった。
もちろんリヤに搭載されるエンジンは最高出力が700馬力にも達し、サスペンションやブレーキ、そして剛性を担うボディーなど、911GT2RSにはそれ自身スーパースポーツとしてのハイエンドを極めるに相応しいスペックが与えられているのだから、本来ならばノーマルの状態でラップタイムに挑戦してほしかったというポルシェのファンも多いことだろう。
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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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