「タイヤバースト」「エアロ破損」! ちょっと踏むとウン十万円の出費もある路上の「トラップ」たち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■キャッツアイやセンターポールなどの危険性を解説

■小さな物だったり柔らかい素材で作られている場合が多いが大きなダメージになる場合も

■ゴミなどもなるべく避ける方が賢明だ

たかが数センチの段差で大きな被害が出る可能性が

 最近、キャッツアイを踏んでタイヤをパンクさせたり、ホイールを曲げて(割って)しまうクルマが増えている。

 キャッツアイとは、センターラインや外側線、ゼブラゾーン、交差点や踏切の手前、トンネル内や見通しの悪いカーブ、霧の出やすい道などに設置され、車線のはみ出しを防いだり、速度を落とさせるための反射板付きのアルミニウム合金製の道路鋲のこと。「チャッターバー」が正式名称らしい。

 これがなかなかくせ者で、よく見ると高さが5センチ近くもある。そのため、速度を落とさずいい勢いで乗ってしまうと、ホイールを曲げたり、タイヤをバーストさせやすい。とくにロープロファイルタイヤを履いているクルマは、タイヤ自体のハイトが低いので、ホイールを傷つけたり、タイヤのサイドウォールが切れたりしやすいので要注意。

 キャッツアイにはできるだけのらない。どうしてものらなければならないときはしっかり減速すること。

 もっと立体的なものでいえば、コーンポスト、センターポールなどと呼ばれる樹脂製のポールも増えている。高速道路の合流部や交差点など車線境界に設置し、車線逸脱を防止するための道路交通安全施設で、正式には「車線分離標」という。

 材質は特殊ウレタン樹脂で、じつは緊急車両等が倒して進める様にソフトな構造になっていて、踏まれても復元できるよう工夫されている。

 というわけで踏んづけてもほとんどクルマへのダメージはなく、キャッツアイより視認性が良くて安全なので、キャッツアイに代わってこのコーンポストが設置される道も増えてきているが、踏んだり接触したときの速度が高ければ、ボディなどが傷つく可能性はゼロではない。

 また一見、樹脂製のコーンポストに見えても、金属など固い素材のものも混在しているので、踏んだり、触ったりするのはできるだけ避けた方がいい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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