冬しか履かないから「安けりゃなんでもいい」は間違い! スタッドレス用ホイールは「塗装」にこだわるのが正解だった (2/2ページ)

冬タイヤ用ホイールだからこそ錆に強い塗装がされたものを!

 とはいえ、冬タイヤとセットで販売されているアルミホイールは廉価なモデルが多い印象もある。ディスク面の意匠は平凡で、単調なシルバー1色というのが冬タイヤ用アルミホイールのイメージという人も多いかもしれない。

 もちろんドライバーの懐具合を考えれば、買ってもらえるような価格帯でタイヤ&ホイールセットを用意する必要があり、廉価なホイールが用意されるケースが多いのも当然だが、だからといって冬季に使うアルミホイールはシルバーが最適という意味ではない。

 むしろ融雪剤への対応を考えると、しっかりした塗装を施されたホイールを選びたい。その場合、けっしてシルバーが最適というわけではないのだ。むしろ、重要なのは塗装色ではなく、塗装膜の厚さといえる。

 アルミ地を活かしたポリッシュ仕上げであっても、十分なクリア塗装が施されていれば、冬に使うホイールとして十分な耐久性を実現できる。冬タイヤ用ホイールだからといってデザインに妥協する必要はないのが、2020年代の常識となっている。

 冬タイヤと組み合わせるホイールだからこそ廉価なものではなく、しっかりと錆に強い塗装を施されたタイプを選ぶべきだ。さらにいえば融雪剤がすき間に溜まってしまわないようなスポーク形状や、水で洗い流しやすいディスク面のホイールを選ぶといいだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

新着情報