安いのは嬉しいけど「エアコンなし」「シートも外しちゃえ」「安全装備レス」って……やりすぎ! 超質素グレードをもつクルマ3選 (2/2ページ)

価格を極めると地雷モデルになるケースも

ホンダ・ステップワゴン N(初代)

 まもなく新型となる6代目モデルの登場が予定されているステップワゴン。現在でこそミニバンの王道スタイルであるフロントエンジンフロントドライブで、広い箱型のキャビンを持つというスタイルは、1996年にデビューした初代ステップワゴンが先陣を切ったものだったのだ。

 そんな初代ステップワゴンではあるが、やはり当時は未知のボディタイプだったということもあり、最上級グレードの「W」、中間グレードの「G」、そして廉価グレードの「N」の3グレードを用意(ちなみに3つのグレードは車名の英語表記STEP WGNから採られていた)。

 廉価グレードのNは154万8000円~と非常に戦略的な価格となっていたが、じつは前述のノートと同様にエアコンは非装着(ただしオプション設定はあり)かつ、なんと3列目シートが備わらない5人乗りとなっていたのだ。

トヨタ・ヤリスクロス X”Bパッケージ”

 いまだに高い人気を維持し続けているクロスオーバーSUV。その中でもちょうどいいボディサイズと比較的安価な価格で人気を集めているのがヤリスクロスだろう。

 ヤリスシリーズではあるが、実用車然としたハッチバックモデルのヤリスに対し、クロスオーバーSUVらしいアクティブさがプラスされたスタイルは人気となるのも頷けるところ。

 とはいえ、ヤリスで300万円近い価格となる最上級グレードを見てしまうと身構えてしまうユーザーもいると考えたのか、もっともベーシックなX”Bパッケージ”では179万8000円と、180万円を切る価格となっているのだ。

 ただし、このグレードを選択すると、かなり質素な内外装となるだけでなく、先進安全装備の「Toyota Safety Sense」が一切備わらないのである。しかもオプション設定もなしだ。

 Toyota Safety Senseが標準となるひとつ上のグレードも、9万8000円プラスするだけで購入することができるため、「180万円を切った」と言いたいだけの地雷グレードと言えるだろう。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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