ほとんどのスバル車は寒冷地装備をデフォルトで備える
スバル車の熱心なファンであるスバリスト諸氏にはよく知られていることだが、ダイハツからのOEMである「ジャスティ」を除いたスバル車には寒冷地仕様というものが存在していない。
たとえば、日本でもっとも売れているトヨタ・ヤリスの場合はカタログの主要装備一覧を見ると、寒冷地仕様を2万3100円~3万1900円のエクストラコストを支払うことで選べるようになっている。
【関連記事】なんちゃってヨンクだらけの今こそ乗りたい「悪路御用達」の男前国産SUV4選
画像はこちら ヤリスの場合、寒冷地仕様で追加される装備は、ガラス面に凍り付いたワイパーブレードを溶かすウインドシールドデアイサーや後席用のヒーターダクトといったところ。そのほか、冬季の始動性を確保するための大型バッテリーなども寒冷地仕様では定番のグレードアップポイントとなっている。
画像はこちら
しかし、伝統的なシンメトリカルAWDによって降雪地域で絶大な支持を集めているスバル車ではオプションとして寒冷地仕様を選ぶことができないのだ。
それはなぜか?
一般的に寒冷地仕様と言われる、大型バッテリーの搭載や後席へのヒーターダクトといった装備については大半のスバル車が標準装備としているからだ。デフォルトで寒冷地仕様といえる状態のため、あえて寒冷地仕様を用意する必要がないのである。
画像はこちら
また、他社では寒冷地仕様に含まれるフロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー、リヤフォグランプといった装備についても、ほとんどのスバル車では標準装備となっている。