公認を受ければ規定以上の数値に上げることも可能
この範囲を超えると構造変更申請が必要。申請費用はさほどでもないが、書類をいくつも用意する必要があるうえに、審査に時間がかかる。もちろん保安基準を満たすことも条件で、新たに車検を取り直す、いわゆる公認車検になる。
ただし国が認めた交換可能なパーツは指定部品として、保安基準に適合していれば、構造変更は不要というルールもある。リフトアップ関連での指定部品は、タイヤ・ホイール・コイルスプリング・ショックアブソーバーなどだ。
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軽ワンボックスにジムニーの走行部分をまるごと移植というパターンでは構造変更が必要になるが、足まわりのパーツ変更によるリフトアップは、太いタイヤを履いてフェンダーからはみ出たりしなければ大丈夫ということになる。
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とはいえローダウンの目的のひとつには走行安定性の向上があるわけで、逆の行為になるリフトアップは当然ながら、走りをスポイルする可能性がある。
昔の三菱ジープやランドクルーザー40系などは、オフロードでの信頼性や耐久性を第一に考えた足まわりだったので、カスタムによってオンロードでの乗り心地やハンドリングが良くなったという例はあった。
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最近のSUVは、それに比べればオンロード性能も考慮して作られている。見た目はたしかに勇ましくなるけれど、必要以上のリフトアップはデメリットが目立つ場合もあることを覚えておいてほしい。