じつは結構ある「立駐」入口での立ち往生! 「入るか入らないか」を瞬時に判断できるよう知っておくべき「マイカーの数字」とは (2/2ページ)

最低地上高が低いクルマは下回りを擦ってしまうことも

 3つ目は、なかなか知っている人が少ない、愛車の最低地上高。これも知っておく必要があります。先ほどのパレットの溝には大きく分けて2つのタイプがあり、タイヤの部分だけでなく下まわりの部分まで一面フラットになっている溝と、タイヤの部分だけが凹んでいて、下まわりの部分が出っぱっているタイプです。前者なら心配ありませんが、後者の場合はあまりに最低地上高が低いクルマだと、下まわりを擦ってしまったり、はまって動けなくなってしまう可能性もあるのです。

 その高さは場所によってさまざまで、最低地上高の制限が105mm〜130mm以上というところが多くなっており、車検をクリアできる90mmギリギリのクルマは利用できないということになります。またダンパーやマフラーを社外品に交換していたり、純正よりも車高が低くなっている可能性があるクルマもありますので、愛車の最低地上高がいくつなのか、正確に把握しておくといいでしょう。

 4つ目は、車両重量です。機械式立体駐車場には重量制限もあり、多いのが1700kg〜2000kgというところ。軽自動車やコンパクトカーであれば、たとえば現行アクアで1080kg程度なので、ほぼ問題ないとは思いますが、プリウスが1350kg程度、ミドルサイズSUVのRAV4(ガソリン)が1500kg程度です。ハイブリッドになるとガソリンモデルより80〜120kg程度重くなり、さらに4WDモデルだと2WDモデルより50〜100kgくらい重くなります。重量制限内に収まっているかどうか、事前に確認しておくといいですね。

 5つ目は、これはスペックではなく装備になりますが、サイドミラーがたためるかどうか、アンテナが伸びているクルマなら、外したり縮めたりできるかどうか。これも機械式立体駐車場では重要です。万が一の事故を防ぐため、サイドミラーをたたみ、アンテナを低くする規則になっていることがほとんどですので、確認しておくようにしましょう。

 ということで、これからどんどん行楽シーズンになり、お出かけする機会も多くなるかもしれませんが、初めて行く場所の駐車場がどんなタイプなのか、事前にチェックを忘れずに。ネットなどで詳細なサイズ制限などを記載している場所も多くなってますので、上手に利用したいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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