買えそうなブガッティと絶対に買えそうにないブガッティ
さらに、ブガッティは、スマートウォッチの分野でもヴィータ(VIITA)というブランドと提携して、ダブルネームの商品を用意している。こちらはオンラインショップで990ユーロ(約1万3400円)と、車両と比べてかなりリーズナブルに思える。
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個人的に驚いたのは「シャンパーニュ・カーボン」という商品。カーボンファイバー製ボトルに詰めたシャンパンを送り出す同名のブランドとブガッティとのダブルネームだ。価格は139ユーロ(約1万8900円)からとなっている。
シャンパーニュ・カーボンとコラボしたブガッティのシャンパン画像はこちら
ちなみにブガッティは、シロンをベースにしたワンオフモデル「ラ・ヴォワチュール・ノワール」のオーナーのために、「ラ・ヴォワチュール・ノワール」をイメージしたカーボン製のシャンパンケースも製作している。内部にはハバナブラウンの上質なレザーを使用し、ケースに搭載された自動固体熱力学的冷却セルと14のファンがケース内に冷気を循環させてシャンパンを飲み頃の温度に冷やすという。価格は非公開だが、おそらくは数千万円する代物といわれている。
ブガッティが製作したシャンパーニュ・カーボン専用のシャンパンケース画像はこちら
ブガッティを創業したエットーレ・ブガッティは、芸術家の家系に生まれたこともあり、生み出すクルマはデザインもエンジニアリングもアーティスティックだった。なのでファッションだけでなくシャンパンにまで進出するのは、文化を重んじるブランドとして理解できるものだ。
とはいえ日本ではクルマと酒は二律背反のような関係。「飲んだら乗るな」というフレーズはあまりにも有名だ。しかし、ブガッティの場合、自身で出しているクルマとシャンパーニュの価格差を考えると、「乗れないなら飲め」という言いまわしが使えるかもしれない。