マツダがCX-60で採用して衝撃! 懐かしの技術的に思われていた「直列6気筒エンジン」って何が良くて何がダメなのか (2/2ページ)

大きくなることで生じるデメリットも

大きい

 ここからがデメリット。シリンダーが6つも並ぶので全長が長くなる。そうなると、搭載スペースや車種が限定されてくる。FRには適していてもFFにするのも難しい。また、縦置きにするにしても、衝突安全にとって不利になる。ただし、BMWの最新の直6を見るとわかるが、シリンダー間(ボアピッチ)をもの凄く狭く取ることで、直4と見間違えるほどのサイズにしている。

重たい

 長いだけに、重たくなるのも当然のこと。シャシーやボディ設計をうまくやらないと、フロントヘビーになってしまい、ハンドリングなどにも影響を及ぼしかねない。

熱が均一になりにくい

 エンジンは全体を均一に冷やすのが理想。直6では長くなるので、それが難しいし、前側と後側でも冷却環境が違ってきたりする。この点でも燃費に悪影響を及ぼしてしまうほか、排ガスの点でも不利。

メンテが大変

 今どきオーバーホールやタペット調整はしないだろうが、もしするとなると大変。ピストンは当然、6個あるし、バルブは4バルブだと24本もある。プラグも6本も必要になる。なにかと費用がかさむことになる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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