クルマ好き感涙の「ターボ+MT」なのに庶民でも買える「安かろう良かろう」モデル4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■MTとターボエンジンを組み合わせた国産車を紹介

■軽自動車からハイパフォーマンスモデルまで選択肢が広い

■いつ買えなくなるかわからないモデルが多いので検討中の人はお早めに

MT+ターボエンジンが選べる国産車をピックアップ

 クルマの電動化時代といわれて久しい昨今、どんどん厳しくなる排ガス規制によって刺激的な高回転エンジンは消滅してしまった。いまやスポーツカーの心臓部はターボエンジンであることが半ば常識だ。

 一方で、スーパースポーツの世界では純粋な速さを求めて、2ペダルATの採用がスタンダードとなっている。もはやトランスミッションを自分の意思で操作できる3ペダルMTは絶滅危惧種だ。ここでは、そんな貴重なターボ+MTの国産モデル5台をピックアップ。価格の安い順に紹介しよう。

 低予算で狙えるターボエンジン車といえば軽自動車……と相場は決まっていたが、もはやターボとMTを組み合わせた軽自動車はわずかしか残っていない。

 そのなかでリーズナブルな価格設定となっているのはダイハツ・コペンだ。

 3気筒ターボエンジンを積むコペンには角目のローブ、SUV風のエクスプレイ、丸目のセロと3タイプが用意されているが、メーカー希望小売価格がもっとも安いのはローブとエクスプレイ。いずれも5速MT車の価格は191万700円となっている。ちなみに、CVTのほうが188万8700円と安価な設定になっているが、MTにはスーパーLSDが標準装備になるという違いがある。

 電動オープンの2シーターという贅沢なパッケージを持つコペンが、国産車でもっともリーズナブルなターボ+MT車というのは驚くが、MTが5速である点と、いまどき衝突被害軽減ブレーキも備わらないという点が、こうした価格につながっているともいえそうだ。

 同じく軽ターボでMTを選べるのがホンダN-ONEの「RS」グレード。ロングストロークのターボエンジンに、今は亡きS600譲りの6速MTを組み合わせたホットハッチだ。

 こちらのメーカー希望小売価格は199万9800円。ステアリングから近い場所に置かれたインパネシフトは、それなりにストロークが短いスポーティテイストで、小さなスポーツカーとして愛でることのできる味わいを持っている。こちらは先進安全装備「ホンダセンシング」を標準装備となる。

 ちなみに、コペンとN-ONEの各種スペックを比べると次のように大きな差はない。どちらも前輪駆動であるし、スタイリングの好みやリヤシートの有無といった利便性の違いを基準に選んで後悔しない2台といえるだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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