ダイハツの愛が生んだ20年の継続! コペンもすっかり歴史的車種の1台になった (2/2ページ)

唯一無二の個性で多くのファンを獲得

 2011年の東京モーターショーでは、D-X(ディークロス)と名付けられたSUVスタイルを組み合わせた軽自動車規格のオープン2シーターを出展。当時は次期コペンではなくあくまでデザインコンセプトモデルとアナウンスされていたが、今見ると2代目コペンのエクスプレイの前身となったことは言うまでもないだろう。

 そして2012年4月には、初代コペンの生産終了を発表し、最後の特別仕様車である「10thアニバーサリーエディション」を発売、同年8月に生産を終了した。

 初代の生産終了翌年の2013年に開催された東京モーターショーでは、2代目コペンのコンセプトモデルとして初代のコンセプトモデルと同じ綴りの「KOPEN」を出展し、翌2014年6月19日に2代目コペンの「ローブ」をリリース。発売日が初代と同日なのは明らかに意図したものと言えるだろう。

 同年11月にはクロスオーバースタイルの「エクスプレイ」が発売となり、12月にはローブの上級グレードとして「ローブS」が設定されている。

 2015年6月には初代コペンを思わせる丸型ヘッドライトを採用した「セロ」が登場し、10月からは「ドレスフォーメーション」と呼ばれる外板パネルを入れ替えて「ローブ」と「セロ」の両方のエクステリアを楽しむことができるサービスがスタートした。

 2016年の東京モーターショーではコペンに固定式ルーフを装着した「コペンクーペ」を参考出品し、その反響の大きさから2019年1月に200台限定で実際に販売されることになる。

 また、同年10月にはトヨタとの共同開発によって「GR SPORT」がリリースされ、このモデルのみトヨタでも販売されることとなった。ちなみにダイハツ版とトヨタ版で装備に差はなく、エンブレムもメーカーのものではなく車名をあしらったものととなるため、外観も共通となる。ただ車両型式だけが異なっており、ダイハツ版が“L400K”、トヨタ版が“L400A“となった。

 そして、初代発売から20年を迎えた2022年6月19日に、コペン生誕20周年を記念する特別仕様車を発表。

 1000台限定での販売となったが、6月24日にはすべての受注枠が埋まるという驚異のスピードで、コペンの人気が衰えていないことを感じさせてくれた。

 このように改良や特別仕様車のリリースなどを繰り返しながら歴史を紡いできたダイハツ コペン。

 メーカーサイドからも「これからも作り続ける」という心強いアナウンスがあったほどなので、今後の進化も期待したいところだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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