インドネシアで新型バレーノ発表! 世界第4位の人口の国の新車市場は確実に発展中だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■インドネシア国際モーターショーのスズキのブースの様子を報告

■新型のバレーノがお披露目された

■道路事情によりコンパクトなクルマが好まれる傾向がある

スズキの海外モデルはインドネシアでも人気を集めていた

 インドネシアの首都ジャカルタ近郊で8月11日より開催された“GIIAS2022(ガイキンド・インドネシア国際オートショー2022)”。スズキはプレスカンファレンスにおいて、2代目となる新型バレーノを発表した。ちなみに新型バレーノは2022年2月末にインドにおいてすでにワールドプレミアされている。

 先代バレーノは日本国内にも2015年から2022年の間、インドから完成車が輸入され販売されていたが、販売に苦戦気味で、その後販売を終了している。ちなみにインドでの2021年の年間販売台数は17万2241台となっている。

 実車を初めて見た印象は内外ともに一目でわかる質感の大幅向上である。“プレミアムハッチバック”と聞いてもピンとこない人も多いかもしれないが、インドではデリー市内で話を聞くと、市内の道路環境(狭いところが多い)などを考え、たとえ所得が増えていっても、たとえば“ヤリスの次はカローラ”というような、車格を上げる垂直方向での乗り換えがで厳しいケースが多いとのこと。そのためインドでは、全幅は日本での3ナンバー枠に相当するものの、全長を4メートルに抑え(インドでは4メートルを超えるか否かで税制が変わる)つつも“スイフトより豪華”ということで、バレーノのニーズが高いのである。

 しかも、インドではスズキ系ディーラーのほかに、“スズキ版レクサス店”のような“NEXA”店という、見た目も昔のレクサスの黒塗り店舗のように豪華な店舗を展開している。バレーノはイグニスなどとともにNEXA店専売車種となり、“プレミアムハッチバック”として人気車となっており、韓国ヒョンデがライバル車を設定するほど需要が期待できるのである。

 インドネシアは税制上セダンが普及しにくく(税金が高い)、また多人数乗車の機会も多いので、街なかはMPV(多目的車)をはじめ、ハッチバック、SUVが多く、インドと似たような新車販売環境にあるともいえるので、バレーノの商品力アップは多様化するニーズへ効果的と捉えているようだ。インドネシアではモノグレード構成となり、ATモデルで2億7490万ルピア(約253万円)となっている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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