純正ホイールでも「タイヤ幅」変更はOKだった! そのときの限度幅と注意点とは

この記事をまとめると

■タイヤの幅は純正サイズから変えることが可能

■幅を変えることで、走りが変わることも

■しかし、前後10mm程度の変更に止めておくと良い

上手に選べば走りの微調整ができる!

 諸元表を見てもわかるように、タイヤとホイールはそれぞれ寸法が決まっている。これは走行性能を最大限に引き出すために決められた数値で、さらにデザイン性が加味されることもある。いずれにしても、消耗品であるタイヤを交換するときは純正サイズを守るのが基本となっている。

 ただし、純正のサイズが絶対というわけではないのも事実。結論から言ってしまうと、ホイールと組み合わされる内径は守らないと組み込めないので別として、幅に関してはある程度の選択の余地がある。

 ちなみにある程度以上も可能ではあって、いわゆる極太のホイールに幅が狭めのタイヤを組み合わせる、引っ張りタイヤはいい例だろう。サイドウォールまで広がってしまうので乗り心地などはかなり悪いが、装着するという点では可能となっている。

 タイヤの幅を変えるというのはなにか悪いことのように思えるが、ある程度の範囲であれば変えてみるのもいいだろう。グリップを向上させたり、ブレーキの利きをよくするには、幅を広くするというのは定番だし、細めにすると面圧が上がるのでスタッドレスのグリップを向上させることもできる。もちろん車両側との相性もあるのですべてがこうなるとは限らないが、走りの微調整という点では変更してみるのもいいだろう。

 また、最近リプレイスでは用意されるタイヤサイズが少ない傾向にある。軽自動車でも大径化が進んでいるだけに小さいサイズでとくに顕著で、選べる銘柄が少なくなっていて困ることも。タイヤも高騰が続いているだけに、選ぶ幅が狭くなっているのは困りものではある。

 そのようなときも幅の違うサイズにすることで、選択幅も広がることがある。変更するといっても、純正の性能から大きく外さないという点では前後10mm程度にしておく。この際に注意したいのは偏平率で、ここも変えてやらないと、外形が大きくなってスピードメーターの誤差にもつながってしまう。太くしたら偏平率を落とすのが基本で、そのときの偏平率はタイヤのカタログに載っている外径を見て合わせるのがベスト。サイズの選択や乗り味の変化も含めて、スタッフに確認して選ぶといいだろう。

 もちろんデメリットもあって、太くすると転がり抵抗が増えて燃費が悪化しがちだし、細いとグリップ力の低下もありうる。この点においても、変更するとしても少しだけというのが安心である。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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