「しょせん軽」なんて言ってるのは時代に取り残されてる証拠! 乗ったら衝撃を受けること確実のイマドキ軽自動車5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本の国民車とも言える軽自動車のオススメモデルを紹介

■機能や機動力は普通車レベルかそれ以上と言っても過言ではなくなってきている

■BEVもラインアップされており、「非力」というイメージとは無縁なモデルもある

「軽自動車」はニッポンの宝だ!

 いまや日本を走るクルマの4台に1台は軽自動車というほど、私たちの暮らしに欠かせない存在となっている軽自動車。性能はどんどん向上し、ファーストカーとして十分に活躍するレベルに達しています。でもなかにはまだ、「とはいえ軽でしょ……」と見下している人もいるんじゃないでしょうか。

 そこで今回は、軽自動車を敬遠している人、一度も乗ったことがない人、5年以上軽自動車に乗っていない人が、いま乗ったら「これは!」と既成概念を覆すこと間違いなしの、すごい現行軽自動車をピックアップしたいと思います。

 まず1台目は、元祖「遊べる軽」として大ヒットし、2代目に進化してからも売れ続けているスズキ・ハスラー。クロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。初代も軽快でパワフルで、SUVなのにしっかりとした剛性感のある走りに定評がありましたが、2代目はそこからさらに、静粛性、安定性、上質感が飛躍的にアップ。室内の広さも驚くほどです。自然吸気エンジンとターボエンジンがラインアップしていて、どちらもリチウムイオン電池を搭載したマイルドハイブリッド。知らずに自然吸気エンジンに乗っても「これ、ターボだよね?」と勘違いしてしまうような余裕の加速フィールなのです。それでいてハンドリングも軽快で、どんどん気持ちがアクティブになってきます。

 さらに、ハスラーは4WD車にスノーモードやグリップコントロール、下り坂でも安心のヒルディセントコントロールがついているのもすごいところ。もともと、最低地上高は180mm、アプローチアングル29度、デパーチャーアングル50度という、荒れた道も安心の対障害物角度を持っているので、凸凹の雪道なども自信を持って走れます。さすが、本格クロカン4WD軽のジムニーを作っているスズキですよね。

 2台目は、かつて第3のエコカーとして驚異的な低燃費を達成して登場した、ダイハツ・ミライース。こちらも2代目へと進化したのですが、「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という、よりよいクルマを作るための事業構造の原点を確立する位置付けとなる軽自動車です。たとえば、ムーヴから導入しているDモノコックを採用したボディでは、生産過程での作業がしやすいように空けられていた穴を、工場に掛け合ってひとつずつ埋めていくことで騒音・振動を改善。埋めた穴の総面積は全体の約15%にのぼるといいます。

 また、部品点数の軽減や品質向上のために、パーツ生産をサプライヤーに任せるのではなく、自社九州工場で行っています。さらに、コスト低減を優先する軽自動車ではシート骨格やステアリングを他モデルと共有することが多いのですが、2代目ミライースでは座り心地やホールド性を考慮した軽量骨格シートを新開発。ステアリングもグリップ径を太くし、握り部分に手触りの良い革シボを新設計しているのです。上位グレードのみではありますが、こうした意気込みを感じる開発過程を経て完成しただけに、乗ってみると燃費対策が強いクルマにありがちな40km/hあたりでのもたつきもなく、スムースに気持ちよく加速していきます。

 上り坂などでの再加速の反応も早く、初代と比べてアクセル半開での発進加速は0〜5秒で約3m多く進み、アクセル全開での追い越し加速は40〜80km/hが10.4秒から9.8秒に短縮しているほど。日本のザ・ベーシック軽と呼ぶにふさわしい、実力の高さです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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