ホンダPU使いは全員第一セクターがお気に入り! 鈴鹿を前に「レッドブル&アルファタウリ」の4ドライバーがメディアのド直球質問に答えた (2/2ページ)

昨年のF1王者フェルスタッペン選手が来日!

 続いては「オラクル・レッドブル・レーシング」より、昨年ホンダ製PUを搭載したマシンで30年ぶりにドライバーズチャンピオンを獲得したほか、現在ポイントリーダーでもある絶好調なマックス・フェルスタッペン選手と、2021年よりレッドブルにてF1マシンを操り、現在ポイントランキング3位と絶好調なセレジオ・ペレス選手の両名が登壇。

 両名へ最初にぶつけられた質問は「3年ぶりの鈴鹿はどんな気持ちですか?」という内容。

 フェルスタッペン選手は「鈴鹿は世界で見ても素晴らしいサーキットということもあり、この日を凄く楽しみにしていた。また、F1のプラクティスで初めて走ったのが鈴鹿ということもあり思い入れもある。雨が心配だが、それはそれで刺激があっていいかなと。ちなみに好きなコーナーは1コーナーと2コーナーだよ」と語ってくれた。

 ペレス選手からは「鈴鹿は特別なサーキットだと考えてます。雨が心配だが、それはそれで楽しみだね。あと、日本のF1ファンはちょっと特殊で、雨が降っても絶対見てるしね。鈴鹿でホンダが関わるという経験も楽しみにしているよ」とのこと。

 次の質問はアルファタウリの両名にも問われた内容と同じ「鈴鹿に対する印象や思い出は?」というネタ。

 フェルスタッペン選手は「多くの思い出はあるけど、ファンからの応援は凄く印象に残ってるね。プレゼントなんかもいっぱい貰ったよ。とにかく日本のファンはドライバーへのリスペクトが凄いんだ。これほど嬉しいことはないね」と、日本のファンへの感謝を語った。

 ペレス選手からは「僕もファンからの応援かな。世界中で走ってるけど日本のファンはいい意味で特殊だね。今回はこんな環境下で表彰台に立ちたいと思ってるよ。チームにとってもいいレースになるよう頑張ります」と、こちらもファンの熱狂ぶりをドライバー目線で答えてくれた。

 3つ目の質問はフェルスタッペン選手に対してかなりマニアックな内容となった。こちらは「鈴鹿サーキットと、オランダGPを開催しているザント・フォールトサーキットはジョン・フーゲンホルツ氏が設計に関わったコースなんですが、何か共通点など感じたことはありますか?」という質問。

 フェルスタッペン選手は「どちらもオールドスクール(古き良き)なサーキットだね。どこでもそうだけど、このふたつのコースは1ミスがとくに命取りになったりするよ。そういった意味ではドライバーにとってチャレンジングなコースだね。今年はいよいよどっちも走れる年となるので、感慨深いね」

 4つ目は「鈴鹿で好きなコーナーやセクションはありますか?」という内容。

 フェルスタッペン選手は「やっぱ好きなのは第1セクターだね。けどここは、1コーナーでラインを外すと後半どんどんキツくなる傾向にあるのと、雨予報があるのでそこも今は心配かな。世界のサーキットも鈴鹿を真似しようとしてるけど、やっぱりこの”芝や砂利”があるオールドスクールな雰囲気は鈴鹿ならではだね」と、鈴鹿へ対する愛を語った。

 ペレス選手からは「僕も第1セクターかな。マックスが語ったように、全セクション的確にやらないと誤魔化しが利かないサーキットではあるんだけどね。けどこの第1セクターは、まわりのペースに合わすことなく自分のレベルに合わせた走りをしないとなので、自分磨きにもいい場所と思ってるよ」と、こちらも第1セクターがお気に入りな様子。

 結果的に、スクーデリア・アルファタウリと、オラクル・レッドブル・レーシングの4名全員が第1セクターがお気に入りという回答となった。やはり鈴鹿は、世界トップクラスのドライバーから見ても魅力の塊な様子。

 5つ目には「今期はオラクル・レッドブル・レーシングが絶好調ですが、その理由はなんですか?」と直球な質問。

 フェルスタッペン選手からは「秘訣はないけど、チーム全員で最高のマシンを作り上げようと取り組んだ結果だと思っている。僕らはやるべき仕事をして、スタッフ側はスタッフ側でやるべきことをやる。それだけかな。今シーズンはもっと頑張れた展開もあった気がするけど、全体的にいい展開で来れてるね。ベストなチームだよ。この勢いのまま鈴鹿を戦い抜きたいと思ってる」

 ペレス選手は「チームワークが素晴らしい。コンストラクターズチャンピオンも狙えると思うよ。けど、クルマの性能差はそんなに感じなかったかな。とにかくチームワークが特別で、完成度が高いね。残りも頑張るよ」

 6つ目は「先日までのハイライトや、1番印象に残ってるレースを聞かせてください」という問いかけ。

 フェルスタッペン選手は「シンガポールかなぁ……と、言いたいけどひとつ選ぶのは難しいね。ハンガリーとかモンツァみたいに、後ろからスタートしつつもチームワークやピットワークも功をなして順位が上がったようなレース展開になったステージはどれもよかったね」

 ペレス選手は「やっぱりモナコだね。ここで勝つのは僕の夢だったからね。コンディションは難しかったけど、チームのおかげでなんとかなったよ」と、モナコGPでの勝利を振り返った。

 最後の質問は「日本のファンへ向けて意気込みを含めてひと言」

 フェルスタッペン選手からは「もちろんレッドブルのワンツーでレースを終えたいね。コンディションが読めないのが心配だけどね。ようやく鈴鹿で走ることができるので、エキサイティングなレースになるよう頑張るよ」と意気込みを語った。

 ペレス選手からは「いい意味でエンターテイメントになるよう一生懸命頑張るよ。コンディションに関わらず、今までもいい戦いになっているので、よりいいレースを鈴鹿で見せれると思う」と語った。

 今週末は、3年ぶりに鈴鹿サーキットでF1の日本GPが開催されるとのことで早くも関係各所では大盛り上がり。先述したようにチケットは完売しているほどだ。

 また、今回の日本GP開催に併せて、ホンダ及びHRCより、今回の日本GPからの残りの2022年シーズン中、オラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリのマシンに、HRCのロゴに加えてあらたに「Honda」のロゴが導入されるという朗報が舞い込んだ。「Honda」の名前が再びF1の舞台に戻ってくるのだ。

※画像はイメージ

 そのほか、オラクル・レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレス選手が、ホンダ・レーシングスクール・鈴鹿(以下、HRS)のアンバサダーに就任し、11月に開催されるHRSの生徒に向けたドライビングアカデミーへ参加する。

 そして最後に、2022年11月27日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催される「Honda Racing THANKS DAY(ホンダ・レーシング サンクスデー)2022」にオラクル・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン選手、セルジオ・ペレス選手、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリー選手、角田 裕毅選手の計4ドライバーが参加することも発表された。惜しくも鈴鹿で日本GPが見れなかったファンも、もてぎで彼らの走りが見られるかもしれない(予定は変更の可能性あり)。

 いよいよF1の咆哮が鈴鹿に帰ってくるとのことで、居ても立っても居られないファンも多い勢いることだろう。故郷であるホンダのPUを搭載する「スクーデリア・アルファタウリ」と「オラクル・レッドブル・レーシング」の活躍に注目だ。


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

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