探したけれど「ガチライバル」不在! 低全高の本格SUVは「スバル新型クロストレック」が独占状態だった (2/2ページ)

似ているクルマはあれどやっぱりライバル不在!

 新型クロストレックにしても、さらに磨き上げられた自慢のAWDシステムと最低地上高200mm、Xモードで武装することになる。

 ボディサイズで近いのは、まずはトヨタのカローラクロス。全長4490×全幅1825×全高1620mm。ホイールベース2640mmだ。パワーユニットは1.8リッターガソリンとそのHVが揃い、駆動方式はガソリンが2WDのみ。HVに2WDと電気式四輪駆動のE-Fourが用意される。

 もう1台がホンダ・ヴェゼル。全長4330×全幅1790×全高1590mm。ホイールベース2610mm。パワーユニットは1.5リッターガソリン、およびメインの1.5リッターe:HEV(HV)。駆動方式は基本的にFFと4WDが用意される。

 マツダのCX-30もサイズ感としては近く、全長4395×全幅1795×全高1540mm。ホイールベース2655mm。パワーユニットは2リッターガソリンと1.8リッタークリーンディーゼルターボが揃い、駆動方式はそれぞれに2WD、4WDが用意されている。

 つまり、全長4500mm以下、全幅1800mm前後、全高1620mm以下の、日本の道で走りやすく止めやすい全長、全幅、そして低全高なボディサイズ、パッケージを持つクロスオーバーモデルたちということになる。

 が、冒頭で述べた「ほぼライバルなき孤高の1台」……と現段階で言えるのは、まず駆動方式だ。ここでの比較対象車が2WD/4WDが選択できるのに対して、クロストレックはスバルらしくいまのところAWDのみの設定(XVも同様だった)。さらに、Xモードを用意し、まさにフォレスターと変わらない本格SUV性能、走破力を有しているところである。

 燃費性能ではライバルの2WD、フルHVにかなわないかも知れないが、独自のキャラクター、路線を突き進んでいるのが、クロストレックということになる。比較的低全高でコンパクトな本格SUVを望んでいるなら、ライバル不在!? クロストレック一択になるのではないだろうか。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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