タフトVSハスラー! ノア&ヴォクシーVSステップワゴン! いま注目ガチライバル車の勝者はどっち? (2/2ページ)

トヨタ・ノア&ヴォクシーVSホンダ・ステップワゴン

 今はパーツの供給不足などにより、クルマの納期が全般的に延びた。ノア&ヴォクシーも長い部類に入り、販売店によると「2022年10月初旬に契約した時のノア&ヴォクシーの納期は、ノーマルエンジンが2023年4月以降、ハイブリッドは8月以降だから1年近い」という。

 対するステップワゴンは「ノーマルエンジン、e:HEV(ハイブリッド)ともに、2023年4月以降」としている。ステップワゴンの納期は少し短い。

 そのために月別の登録台数を見ると、ステップワゴンが多いこともあるが、ノアとヴォクシーの姉妹車を合計すると逆転する。ノア+ヴォクシーならばステップワゴンを常に上まわる。

 商品力は互角だ。車両の基本性能とされる動力性能、走行安定性、乗り心地、各シートの居住性については、ステップワゴンがノア&ヴォクシーよりも全般的に優れている。プラットフォームなどを先代型と共通化しながら、機能の熟成を進めた効果だ。

 ノア&ヴォクシーは、プラットフォームを刷新して、ハイブリッドシステム、ノーマルエンジン、安全装備、運転支援機能などが新しくなった。とくに先進安全機能と運転支援機能は、大幅に向上している。ハイブリッドの燃費も進化した。その代わり前述の基本性能には負けているところもある。

 以上のようにステップワゴンは、従来型のプラットフォームを熟成させて、クルマとしての商品力を高めた。ノア&ヴォクシーは、プラットフォームの刷新で安全装備を大きく向上させ、大切な家族を乗せるミニバンとしての装備を充実させた。それぞれ発展のさせ方が異なる。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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