シルビア復活は望み薄! 実車の中古も高騰! それなら「モデルカー」で楽しむのもアリじゃない?

この記事をまとめると

■2002年に生産終了したシルビアの中古車価格は上昇の一途をたどっている

■シルビアの復活は、あくまでも噂として期待するレベルにとどめておくのが良さそうだ

■シルビアの姿を記憶に留めておくのであれば、モデルカーという手もある

ファンが求めるシルビアの復活はあまりにも厳しい!?

「シルビア復活か!?」 2002年の生産終了以来、自動車関連メディアで“浮かんでは消える”定番ネタのひとつである。その復活像は時代に合わせて変遷し、昨今ではEVスポーツカーとなって復活……的な線で落ち着いているようだ。それに影響されているというわけではなさそうだが、現時点で最後の内燃機関のシルビアとなる7代目(S15)をはじめ、一番人気の5代目(S13)はもちろんのこと、一時はサイズ拡大から不評だったS14の中古車価格は上昇の一途をたどっている。

 昔は良かったと言ってしまえばそれまでだが、往年の名跡、あるいはコンセプトで復活した車種が成功するのは至難の業だ。前評判や復活当初の盛り上がりにピークがあり、そのまま販売数が下降線をたどり続けて、気が付けば「生産終了のお知らせ」がホームページなどでシレっと告知される、という悲しい終わりを迎えた車種たちを思い浮かべるのは容易なことだ。

 走りが良いか悪いかより、便利か便利でないか、狭いか広いか、環境に優しいか優しくないか……、今に始まったことではないがクルマに求める要件のプライオリティは大きく変化しており、そこにシルビアというクルマのキャラクターを迎合させるのはかなり難しいことであるのは、クルマ好きであればあるほど理解できるはずだ。複数所有が許されるクルマ好きならば次期愛車候補にEVスポーツカーを挙げる手もあろう。しかし、自動車メーカーとて車種によって基準の違いはあれど採算分岐点は存在し、売れなくても良い車種など作り続ける余裕はない。

 言ってみれば、シルビアの復活劇は、熱心なファン層が解散した大御所バンドの復活を希望的観測も織り交ぜて語るようなレベルでとどめておくのが美しいといえるのかもしれない。不評だった先代への反省も踏まえて5ナンバーサイズへとダウンサイジングし、エンジンのレスポンスを向上させるなど走りの資質を高めながら平成12年排ガス規制の逆風に晒され、わずか3年11か月でその歴史に幕を下ろしたS15。そんな経緯を振り返れば、シルビア有終の美としてS15の姿を記憶に留めておいても良いのかもしれない。

 かつては往年の欧州製スポ―ツカーやレースカーの超細密モデルで名を馳せた1978年創業のモデルカーメーカー、東京は青山の「メイクアップ」が日本のネオヒストリックカーの製品化に熱心だ。ランボルギーニの最新モデルを製品化する設計・開発・生産スキーム、およびクオリティをそのまま用いて作ったS15シルビアの1/43モデルの出来は、実車らしさを感じさせるという意味では驚くほど饒舌である。

問い合わせ先:メイクアップ(Tel.03-3498-9876)
ホームページ:https://www.makeupcoltd.co.jp/
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