SUVにはあるのにセダンやミニバンじゃ黄色や水色が選べない! 同じメーカーでもクルマによって「ボディカラー」の設定が異なるワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■車種ごとにそれぞれカラーバリエーションに違いがある理由を解説

■ボディカラーには車両の性格や車格をイメージさせる力がある

■カテゴリーや車格を問わずあえて同じボディカラーを用意するメーカーもある

ボディ色で受ける印象は大きく変わる

「同じメーカーなのに、なぜ車種によってボディカラーが違うの?」「このクルマにあの色があればいいのに」。こうした声はクルマ選びに「あるある」な話で、読者の皆さんも一度や二度は経験したことがあるのではないでしょうか。そこで、今回は車種によるカラーバリエーションの意図について整理してみたいと思います。

大きなセダンとコンパクトでは似合う色が違う?

 まず、いちばんわかりやすいのは「車格の違い」でしょう。同じカテゴリーのクルマであっても、上級車とエントリーカーでは設定される色が違うのに加え、多くの場合で色数にも違いが見られます。

 トヨタ車を例にすると、たとえば「アルファード」は基本が4色のみで、無彩色のホワイトやブラックの他は濃いレッドなど落ち着いた色ばかりになっています。一方、同じSUVでも「ライズ」では基本だけでも倍の8色で、明るいブルーやイエローなどが設定されているのが特徴です。

 また、セダン系を見ても「カムリ」では基本が5色で、やっぱりホワイトとブラックの他は濃いブルーやレッドによって構成。片や「パッソ」は基本だけで9色もあり、明るいブルーやグリーン、ベージュなど華やかなイメージが展開されています。

 コンパクトカーに明るい色が多いのは、よりアクティブで活動的なイメージがあるためで、これはスポーツカーに明るいレッドやイエローなどが設定されているのと似ています。これをあえて無視したのが先々代の「ピンククラウン」で、その違和感は読者の皆さんもよくご存知のところでしょう。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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