自転車感覚で乗るから違反者も野放し状態!? 最近話題の「モペット」問題とは (2/2ページ)

日本でモペットは原付扱いとなる

 モペットと聞くと懐かしい方もいるかもしれないが、その昔あった、自転車にエンジンを付けたタイプの乗り物のことを指す。ホンダの礎は自転車に付けるエンジンだったし、ピープルといったモペットモデルも出していた。そのほか、オシャレアイテム的な扱いとして、スロベニア製のトモスなどは現在でも人気だ。

 エンジンが付いているのになぜ自転車の形をしているかというと、非力なため、出だしは漕いで勢いを付けるためで、もちろんガス欠になったら漕いで移動もできる(重たいが)。エンジンだけで走れるというか、メインではあるので、日本では原付扱いとなっているわけだ。

 エンジンをモーターに置き換えたのが、最近気になるゴツい自転車というわけで、漕がなくても走れることから原付となり、この点を警察は取り締まっていたというわけだ。

 知らないと自転車にしか見えないし、乗っている人もそこを突いているといえるが、警察もそこまで不勉強ではないので、取り締まりをしているわけだ。かなりのスピードが出るので積極的に取り締まってほしいものだ。ただ、コンパクトなシステムをフレームに仕込んだスポーツタイプの電動アシスト自転車やe-BIKEでも、規制以上のスペックについて今のところ野放しだったりするので、いたちごっこ的ではある。

 ちなみに予想通りであるが、ファットバイクなどの違法仕様はネットで普通に販売されているし、根拠もないのに公道走行OKなどと謳っていたりしていて、こちらも野放しだ。店舗の場合は登録せずに公道を走るのは違法などと告知せずに販売した場合は、処罰の対象になる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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