作業者もいないのにパイロンで封鎖された車線が延々と続く! 高速の工事規制の範囲がものすごく長い理由 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■道路の工事というのは安全を維持するためなので避けられない

■高速道路ではパイロンで規制しているだけの車線が延々と続いていることも

■これは安全のためであり、規制されている車線を走るのは違反

安全のためにあえて一定の範囲を規制することがある

 首都圏の自動車ユーザーであれば、2022年の11月7日~26日まで実施されていた東名高速の集中工事(大井松田~東京間)による渋滞などで辟易したかもしれない。そもそも論でいえば、道路の工事というのは安全を維持するためなので避けられないものであり、しっかりと道路管理をしている証でもあるので、不満を感じるべきではないのだが、ついつい文句を言いたくなってしまうのもドライバーの性であろう。

 とくに、高速道路における大規模工事ではまったく工事をしておらず、パイロンで規制しているだけの車線が延々と続いているようなシーンに出くわすこともある。そんなとき「規制されている車線を走ってしまえばいいのでは?」という誘惑を覚えることもあるのでは?

 とはいえ、長すぎるように見える規制区間にも意味がある。

 東名高速などを管理しているNEXCO中日本によると車線規制が長く見える背景には次のような理由があるという。

トンネルやインターチェンジ、ジャンクション、SA・PAの近くなど、見通しが悪い場所や交通が輻輳する区間において、短い区間で交通規制による車線数が変化することで、かえってお客さまの安全なご利用に影響を及ぼすことのないよう、一定の範囲を交通規制させていただくことがあり、交通管理者との協議を踏まえながら、交通規制の範囲を設定させていただいております。

 誘惑に負けて規制されている車線を走ってしまうのは違法行為なのだろうか。

 違法だとして、どのような法律が関係するのだろうか。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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