「純正」か「安価な社外品」か「高価なアフターブランド」か? 誰にでも交換時期がくるクルマの消耗品3つの選び方 (2/2ページ)

社外品を選んでコストを抑えるのも大いにあり!

 ブレーキローターもリーズナブルな純正同等品がある。こちらでも普通に乗る分には問題なし。もし、サーキットを走ったりするならせめて純正品か、高価なアフター品がマッチする。純正同等品でサーキットを走ると熱によって歪みが出たり、ジャダーが出ることもあるが、街乗りレベルではまったく問題なし。若干ではあるが、コストを抑えることができる。

 タイヤは純正装着品をそのまま購入するとかなり高価なことが多く、社外タイヤにするのが一般的なパーツ。ロードインデックスなどが適合していれば、異なるメーカーのものでも問題はない。

 とはいえ、せっかくならタイヤごとの性能から選びたいもの。エコタイヤは転がり抵抗が少なく、燃費向上に効果はあるが、ワインディングをそれなりのペースで走るならもっとプレミアムなタイヤの方が遥かに走りやすいのも事実。逆に街乗りで60km/h以下くらいで走るのがメインなら、フィーリングの柔らかい安価なタイヤのほうが案外気持ちよく乗れたりもするもの。そういったタイヤごとのキャラクターも考慮して選んでもらいたい。タイヤは路面と接する唯一のパーツだけに、フィーリングの変化も大きい。

 あとは交換頻度の高いものといえばバッテリー。純正バッテリーはじつはかなり高価で、その2分の1くらいの価格でアフター品を買うことができる。あまり安価なアジアン製バッテリーだと寿命が短いと言われているが、とりあえず普通に使う分には問題はない。むしろ安いものを数年ごとに交換したほうが上がりにくいのでは!? という見方もある。

 ただ、レースの世界など極限の性能を追求すると、大手有名メーカーの高価なバッテリーのほうがパワーが出ると言われているので、走りの性能や燃費性能などを求めるなら純正品やそれ以上の高価なモデルのほうが良さそう。


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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