三菱RVRの欧州仕様だった「ASX」がモデルチェンジでルノー・キャプチャーOEM車に! 日本市場の「RVR」はどうなる? (2/2ページ)

幅広い選択が可能なパワートレイン

 新型になったASXのヨーロッパ市場向きな部分として挙げられるのがパワートレインだ。まずはその種類の豊富さである。トランスミッション違いまで含めると5つもパワートレインがあるというのだから、選択の幅に驚かされる。用意されるパワートレインは以下のとおり。

1.6リッター プラグインハイブリッド
1.6リッター ハイブリッド
1.3リッター ターボ+マイルドハイブリッド(6速MT)
1.3リッター ターボ+マイルドハイブリッド(7速DCT)
1.0リッター ターボ(6速MT)

※画像はルノー・キャプチャーE-TECHハイブリッドのエンジン

 最新のプラグインハイブリッドやハイブリッドが用意されると同時に、マニュアルトランスミッションも用意可能となっているのは、現地での幅広いニーズに応えているヨーロッパ車だからこそ可能となった面も多いのではないだろうか?

三菱らしさも健在

 OEMモデルとなった新型ASXだが、三菱らしさも健在だ。それがフロントマスクのデザインだろう。当然ながら三菱のブランドマークであるスリーダイヤがあしらわれると同時に、近年の三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドの要素も取り入れられている。

 コンパクトかつスタイリッシュなデザインで、パワートレインの豊富さからも環境性能はもちろん、走りの楽しさにも期待してしまうASXだが、残念ながら日本市場での展開は予定されていない。しかし、ヨーロッパ市場で三菱がOEMの新型モデルとしてASXを展開するということは、ヨーロッパ市場でのさらなるシェアの向上を狙っていることがうかがえる。ヨーロッパ市場での知見が、今後の日本市場にもいい方向性で還元されるのを願いたい。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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