【試乗】「マイルドでしょ?」なんてナメちゃいかん! ボルボV60のマイルドハイブリッドが2023年モデルでもの凄い進化を遂げていた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2023年モデルのボルボV60アルティメットB4に試乗した

■ミラーサイクル化と可変バルブタイミング機構を導入した2リッター直4にエンジンを変更

■ISGMが組み合わせられたマイルドハイブリッドのB4の走りの完成度の高さを再確認した

見えるところの変更は少ないが中身の進化は順当

 ボルボといえばステーションワゴン。ステーションワゴンといえばボルボ。ある世代にとっては、ちょっとばかり懐かしいスリコミのようなものだ。僕もその世代にしっかり組み込まれているわけで、ただ実用的なだけじゃなくてはっきりとカッコいいボルボのステーションワゴンは、“いつか乗りたい”リストの中に常にランクインしている。とくに大柄なV90よりもひとまわりコンパクトなV60の現行モデルは、2017年のデビュー以来、ずっと気になる存在であり続けている。

 今回あてがわれたモデルは、V60アルティメットB4。つまり、上級グレードのマイルドハイブリッド(以下MHEV)モデル、である。これまで何度か試乗をさせていただいて見慣れてるはずのV60。相変わらずエクステリアもインテリアもエレガントな雰囲気を漂わせていて、その適度な品のよさには、やっぱり心惹かれる。

 が、細かい部分では変更がないわけでもない。まずじっくり眺めていて“あれ?”と思ったのは、フロントグリルのセンターにあるエンブレムがフラットな感じのデザインに変更されていることだ。これはエンブレムにADAS用のレーダーとカメラが仕込まれたことによるもの。

 ただし、そこも含めてパッと見で大きく目立つ変更点というのは見当たらない。それはエクステリアデザインの完成度がもとより高かったからだな、と勝手に納得することにした。

 インテリアのほうも雰囲気はさほど変わっていないのだけど、Googleのインフォテインメントシステムが導入されたことに伴って、メーターナセルのなか、12.3インチのドライバーディスプレイに変更が加わった。高精細液晶となり、地図などを表示する中央部分の広さが拡大されている。

 このシステムもおそらく進化していて、最初にXC60に搭載された頃のものより音声コマンドの認識率が上がっている気がした。「オッケー、グーグル」とほとんどカタカナで発音してもちゃんと反応してくれて、ナビゲーションの行き先設定だとかエアコンの温度設定だとかに応じてくれた。

 そういえば以前はシフトセレクターの近くに設置されていたドライブモードのセレクターはいまではこのセンターディスプレイの階層に組み込まれていて、切り換えたいときに面倒くささを感じたのだけど、これも音声コマンドで切り換えられるのかどうか、うっかりしたことに試すのを失念していた。ごめんなさい。

 スマホをはじめとしたデジタルガジェットに慣れてるつもりでいて、じつは“クルマを走らせることに関する部分は手動で操作”という以前からの感覚が抜けてない、まったくイケてないオヤジなのだ。


嶋田智之 SHIMADA TOMOYUKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
2001年式アルファロメオ166/1970年式フィアット500L
趣味
クルマで走ること、本を読むこと
好きな有名人
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