EVでもやっぱりスバルのAWDは圧巻! ソルテラで雪道を走ったらもの凄い走破性に驚いた (1/2ページ)

ソルテラをスバルが得意とするステージに連れ出してみた

 EVって実用性があるの? EVは冬が苦手って聞くけれど、大丈夫? 巷にだいぶEVが浸透してきたとはいえ、まだEVの性能に不安を覚える人も少なくない。というわけで、ソルテラで冬山に走り出て、その性能を実際に体験してみることにした。

 で、まずは東京の神田にある編集部から首都高に乗り、東北道に向けて走り出す。当たり前の話だが、クルマが滑らかに走り出し、振動もノイズもない。内燃機関とEVが混在する現在、やはりEVに乗る度にその静かさ、滑らかさを強く実感する。しかも、モーターはアクセル操作に敏感に反応してくれるから、微細なアクセル操作に対しても応答が良く、ストレスがない。

 ついでに言うと、モーターはその特性上、走り出しのその瞬間から最大トルクを発揮するので、とても力強いのだ。もちろんトルクの出し方はメーカーの味付け次第で、過敏にもダル(鈍く)にもできる。

 今回試乗したソルテラはAWDのET-HS。前後に80kW(=109馬力)/169Nmのモーターを搭載したツインモーターのAWD。

 パワー感は力強いがトルクの出方は程よい印象。ドライブモードセレクトでパワー、ノーマル、エコが選べ、パワーにするとちょっと敏感、エコだと穏やか。人を乗せてギクシャクさせずに走るのならノーマルが良い。発進や強めの加速をするときのトルクの出方がフワッと膨らむ感じで、加速の加減をコントロールしやすい。

 高速道路での電費は、100km/h巡航で5km/kWhくらい。80km/h巡航にすると5.5~6km/kWhほど。ただ、バッテリー容量が71.5kWhあるので、不安なく250~300kmをイッキに走ることができる。バッテリー容量の大きなEVならではの安心感だ。ついでに言うと、バッテリー容量が大きいと、次の給電場所を選ぶ際の選択肢が広がるので、ドライブプランに余裕ができるのもメリットと言っていいだろう。

 高速道路でもソルテラは快適だった。シャシーがカチッとしていて剛性も高い感じ。4隅に配置したタイヤが路面をしっかり捉えてくれる。このプラットフォームはトヨタとスバルが共同開発したもので、トヨタではe-TNGA、スバルではe-SPG(スバル・グローバル・プラットフォーム)と呼ばれるEV専用に開発されたもので、4690mmの全長ながらホイールベースを2850mmと長くとり、リヤシートの足もとスペース拡大に大きく貢献、ゆったりした居住スペースを確保している。

 最低地上高が210mmと高いのもソルテラの特徴。姉妹車のトヨタbZ4Xの180mmと比べて30mm高くなっている。もちろん210mmの車高も高速道路ではネガティブはなく、直進性も操安性も優秀だった。


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