コンパクトハッチバックをリードし続けて約50年! 8代目フォルクスワーゲン・ゴルフという世界のベンチマーク (1/2ページ)

この記事をまとめると

■Cセグメントハッチバックのベンチマークであるゴルフの最新モデルを振り返る

■8代目としてゴルフ、ゴルフGTI、ゴルフヴァリアント、ゴルフRをラインアップする

■デジタル化されたコクピットを全車に採用し、マイルドハイブリッドを採用したグレードを用意する

新型フォルクスワーゲン・ゴルフの特徴は?

 フォルクスワーゲン・ゴルフといえば、自動車好きのみならず幅広い層から人気が高いハッチバック。歴代モデルともども、一度、運転席に乗り込んで走らせると欲しくなってしまうと評判のクルマです。

 8代目となる現行モデルが国内で販売されたのが2021年。登場後、高い人気を誇る新型ゴルフを改めて紹介していきましょう。

フォルクスワーゲン・ゴルフとは

 1974年にデビューした初代から現行モデルに至るまで、Cセグメントハッチバックのベンチマークとして君臨するフォルクスワーゲン・ゴルフ。日本で知名度が高い輸入車のひとつです。

 ゴルフは初代デビュー後すぐに人気車種となり、ドイツ本国はもちろん、世界中でベストセラーになりました。国内でも数ある輸入車のなかで、モデル別販売台数のトップに名を連ねること数知れずの人気車種。1988年から2015年まで、28年連続で輸入車モデル別販売台数1位を記録しています。

 8代目となる現行モデルが発表されたのは2019年。2021年6月からハッチバックのゴルフが国内での販売を開始し、同年7月にステーションワゴンのヴァリアント、スポーティモデルのGTIが2022年1月、ハイパフォーマンスモデルのゴルフRが2022年10月から国内販売が開始されました。

フォルクスワーゲン・ゴルフのラインアップ

・ゴルフ

 ゴルフファミリーの中核をなすハッチバックモデル。現行モデルも歴代同様、高い完成度を誇るCセグメントのハッチバックとして世界中のメーカーからベンチマークとされる存在です。

 現行モデルは3種類のパワーユニットを用意し、「Active Basic」「Active」「Style」「R-line」と大きく4つに分かれるグレードをラインアップしました。

 パワーユニットはeTSIと呼ばれるマイルドハイブリッドの1リッター直3インタークーラー付きターボ、1.5リッター直4インタークーラー付きターボ。さらに2リッター直4インタークーラー付きターボディーゼルを用意しています。

 1リッターモデルには「Active Basic」と「Active」。1.5リッターモデルには「Style」と「R-line」、2リッターディーゼルモデルには「Active Basic」「Active」「Style」「R-line」をそれぞれ設定。

 価格はもっとも安い1リッター「Active Basic」の315万9000円から2リッターディーゼル「R-Line 純正ナビ“Discover Pro”、テクノロジーパッケージ、18インチアルミホイール、ラグジュアリーパッケージ」の494万8000円まで、幅広い価格帯で販売されています。

・ゴルフ GTI

 初代から設定され続けているゴルフのスポーティ仕様。「ホットハッチ」というジャンルを構築したのがこのクルマです。標準モデルとGTIの大きな違いはパワーユニット。モーターアシストが施されたガソリンエンジンではなく、2リッター直4ガソリンターボエンジンを搭載しています。

 最高出力245馬力を発揮する2リッターエンジンを搭載するGTIは、ゴルフが備える高い実用性に加え、標準モデルに対しスポーティかつ機敏なハンドリングを実現しました。

 パワーユニット以外にもエアインテークを大きくして迫力を増したフロントバンパー、GTIのアイコニックとなる赤いストライプが入ったフロントグリルやシート、インパネなど、見た目も専用パーツを装着します。

 ゴルフGTIの価格は486万2000円から598万4000円でとなっています。

・ゴルフR

 GTIよりもさらにハイパフォーマンスなモデルとして設定されているゴルフR。その詳細は後ほど記しますが、0-100km/h加速がわずか4.7秒と、ゴルフファミリーにおいてもっとも走行性能が高められた仕様となっています。

 現行モデルは2022年10月に発売が開始され、価格は639万8000円となります。

・ゴルフヴァリアント

 ハッチバックのゴルフをベースに全長とホイールベースを伸ばしてステーションワゴンに仕立てたのがゴルフヴァリアント。標準モデルに対し全長は345mm、ホイールベースを50mm延長しています。

 デジタル化されたインテリアなどはゴルフと変わりませんが、ボディを伸ばしたことで当然ながら実用性は向上。大人がゆったり座れると好評のゴルフと比べても、後席はさらにスペースにゆとりが増しています。ラゲッジ容量は380Lの標準モデルに対しヴァリアントは611L。2倍までとはいきませんでしたが、その広さは標準モデルの比ではありません。

 パワーユニットはゴルフ同様、eTSIと呼ばれるマイルドハイブリッドの1リッター直3インタークーラー付きターボ、1.5リッター直4インタークーラー付きターボ。さらに2リッター直4インタークーラー付きターボディーゼルを用意。

 ヴァリアントにもハイパフォーマンス仕様の「R」が設定されているところも注目ポイントです。

 ゴルフヴァリアントは330万9000円から514万2000円の価格帯で販売されています。

・ゴルフトゥーラン

 ゴルフをベースにした7人乗りのミニバンがゴルフトゥーラン。他のモデルが新世代へと生まれ変わっていますが、トゥーランは7代目ベースのまま現在も販売されています。

 全長が4535mmとゴルフに比べ300mmほど延長されたほか、全高を1670mmと高めたことでユーティリティ性能は大きく向上しました。

 3列目シートこそミニマムですが、2列目シートまわりのスペースはゴルフと比べ圧倒的な広さを誇るのが特徴です。ラゲッジルームも3列目シートを格納した場合、1857Lと広大なスペースが現れます。

 パワーユニットはゴルフとは違いsTSIは用意されず、1.5リッター直4ガソリンターボと2リッター直4ディーゼルターボエンジンを用意。

 ゴルフトゥーランの価格は411万5000円から535万5000円となります。


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