ゼロヨンでならした東北の名門ショップが「R32GT-R」をリメイク! 公道仕様でも「1000馬力超え」の怪物だった

この記事をまとめると

■大阪オートメッセに東北の名門チューニングショップ「スクリーン」が出展

■代表の千葉氏が愛車として所有しているリメイク中のBNR32を展示

■1000馬力仕様となっており今年中に走らせることを目標に鋭意製作中

代表自慢の愛車を絶賛リメイク中!

 GRスープラやGR86のタイムアタック仕様のチューニングに長けており、SUGOや筑波、鈴鹿のコースレコードも持っているプロショップスクリーン。

 そうしたサーキットでの実績から、「トヨタ系のショップ?」というイメージがあるかもしれないが、もともとはドラッグレースで雷名を轟かせたチューナーだ。そんなスクリーンが、大阪オートメッセ2023に、かつて仙台ハイランドのドラッグコースで、9秒5~6のタイムをコンスタントに出していたR32 GT-Rを持ってきていた。

 なぜ今回展示するデモカーにR32 GT-Rを選んだのか。千葉 弘代表に聞いてみた。

「このR32はマイカーなんですよ。このところ86やGRスープラに力を入れてきたんですけど、ウチはR35もやればZ34もやりますし、スバルもランエボもやっていますから。もちろん第2世代GT-Rではサーキットもゼロヨンもとことんイジって来たわけですが、最近第二世代GT-Rの仕事が増えてきたこともあって、久しぶり(10年ぶり)に自分のR32をリメイクしようと思いまして」。

 リメイクというコメントがあったように、このR32はかつてのゼロヨン仕様のままではなく、最新スペックにアップデートされている。

 主なところでは、タービンをHKSのT51RからGTIII-5Rに変更し、Vカムをつけて1003馬力/109kg-mというスペックに(以前は800馬力仕様だった)。HKSの新しいクランク角センサーコンバージョンキットもスグレモノで、高回転の伸びがかなりよくなったとのこと。

 この日のために、エンジン本体やカムカバーも磨いてきたので、エンジンルームはピッカピカだ。

「車検は切れてしまっていますが、保安基準に適合するようには作ってあるんです。ミッションもHKSのHパターン式ドグミッションですし、Vカムを入れたことで、1000馬力でも中低速が扱いづらいということもないんです。せっかくリメイクしたので、また走らせたいと思っていまして……。じつはターゲット(愛知県のチューナー)の長尾さんからも、セントラルで一緒にゼロヨンやりましょうよ、と誘われているんですが、ウチ(仙台)から兵庫県のセントラルサーキットまで16時間かかるので……。でも、今年中に1度走らせるつもりです」

 進化したスクリーンのR32 GT-Rが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。ゼロヨン復活の日が楽しみな1台だ。


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