最新シエンタを押さえてモデル末期のフリードが2022年トップ! シエンタの足を引っ張る「納期」の現状と「ドッチを買うか」問題 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ホンダ・フリードが2022年暦暦での年間販売台数においてミニバンで1位になった

■1位獲得の最大の理由はライバルよりも圧倒的短い納期を実現していたことにあった

■フリードはモデルチェンジを予定しており、早期に現行モデルの販売が終了するかもしれない

2022年に日本でもっとも売れたミニバンはホンダ・フリード

 ホンダ・フリードが最近ミニバン販売台数ナンバー1をアピールしている。日本自動車販売協会連合会(自販連)統計によると、2022暦年(2022年1~12月)締めでの年間販売台数において、フリードは7万9525台を販売しミニバンとしてナンバー1となっている。ちなみに2位のトヨタ・シエンタに約1万台差をつけての1位となっている。

 トヨタ・ノア&ヴォクシー、日産セレナ、ホンダ・ステップワゴン同様、フリードとシエンタもまさに宿敵といっていいライバル関係にある。そして今回、フリードがナンバー1になった最大の理由は「短い納期」であった。

 平時と異なり新車の需給状況はまだまだ異常事態となっており、人気モデルによっては納車までに1年以上待つことも発生している。フリードも2022年は年間を通じて決して安定して短い納期ではなかったものの、時期によっては契約月内に納車可能だったり、ほぼ通期で一部納期の早い車種を用意していたのは間違いない。

 一方のシエンタは、直近で登場したトヨタの新型車のなかでは比較的需給状況が良いとはいえ、HEV(ハイブリッド車)や一部オプションを選択すると、納車まで長期間待たされることも発生していた。

 フリードとシエンタがライバル関係にあるとはいえ、趣味というよりも日常生活の移動手段として割り切って乗る人も多いので、モデルチェンジの近いフリードは値引き額も余裕があり、さらに納車も早いということで、シエンタではなくフリードにお客が流れてきたということもフリードをトップにさせた理由としては大きいだろう。

 あるホンダカーズ(ホンダ系正規ディーラー)店のセールススタッフは、「いまはモデル末期ということもあり、納車も比較的早く値引きも余裕がありますが、新型になればいまよりも納車に時間がかかることは十分考えられますし、いまの社会情勢を考えると車両価格の際立った上昇、もしくは価格はそれほどアップしない代わりに値引きがかなり引き締められることも十分考えられるので売りにくくなりそうです」と話してくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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