新型インプレッサの最新情報まとめ! 歴代モデルも振り返る (2/2ページ)

歴代インプレッサを振り返る!

初代(1992〜2000年)

 好調な販売を記録していた初代レガシィのプラットフォームを流用し、Cセグメントのセダンに仕立てた初代インプレッサが登場したのが1992年。

 レガシィよりひとまわり小さいボディを身にまとい、4ドアセダンとともに5ドアショートワゴンのスポーツワゴンをラインアップしました。

 パワーユニットは1.5リッター、1.6リッター、1.8リッターの水平対向4気筒エンジンが用意され、WRC(世界ラリー選手権)向けホモロゲーションモデルとなるWRXには最高出力240馬力を発揮するEJ20型2リッターターボエンジンを搭載しました。

 WRXは改良が加えられていきSTiがチューニングを施したWRX STiは最終的にバージョンⅥまで発展しています。

2代目(2000〜2007年)

 初代登場から8年後に登場した2代目は初代同様、セダンとスポーツワゴンが用意されました。

 またセダンは全車がWRXのサブネームがつけられています。

 2代目のデビュー時、大きな話題となったのが丸目ヘッドライトを採用したフロントデザイン。人気が高かった初代とはまったく異なるデザインとなったことで賛否両論を呼び、初代ほどの販売台数を記録することもできませんでした。

 そのためスバルは2002年のマイナーチェンジで異型ヘッドランプを採用するなどフロントまわりのデザインを大きく変更。引き続き2005年にはスバルが当時、導入していたスプレッド・ウイングズ・グリルを採用するなど、またまたフロントまわりを意匠チェンジ。2代目は3代目に以降するまでの7年間で3つの顔が存在したのです。

 WRX STiも初代同様、用意され年々、進化していきました。また、ラリーベース仕様のSTiタイプRAやSTiプロドライブスタイルなどWRX STiのラインアップも広がっています。

3代目(2007〜2011年)

 2007年にデビューした3代目の大きなトピックスはスポーツワゴンが廃止され、その代わりに5ドアハッチバックがラインアップされたことです。

 4ドアセダンとともに用意された5ドアハッチバックは、セダンに代わりWRC参戦モデルのベース車となります。

 5ドアのWRX STiが登場したのは2008年。ただし、2010年には4ドアセダンにもWRX STiが追加され、このモデルをベースにSTiが手掛けた300台限定のコンプリートカー「S206」も発売されました。

 2008年には2リッターNAエンジンを搭載した4ドアセダンのアネシス、2009年にはWRX STiとしては初となるAT車の「A-Line」が追加されています。

 また、2010年にはシリーズ初となるSUVモデルのXVが追加されたことも3代目の大きなトピックスといえるでしょう。

4代目(2011〜2016年)

 4代目が登場したのは2011年。4ドアセダンがG4、5ドアハッチバックはスポーツとサブネームが与えられています。また、先代から追加されたXVもラインアップされました。

 なお、XVおよびインプレッサのスポーツモデル、WRXはこのモデルからインプレッサを名乗らない独立モデルとなっています。

 パワーユニットは1.6リッターと2リッターの水平対向4気筒エンジンを用意。2015年にはハッチバックのスポーツに2リッターエンジン+モーター内蔵CVTを装備したハイブリッド仕様が追加されました。

 4代目は一部改良などを行いつつ2014年にマイナーチェンジを実施。エクステリアデザインを大きく変更しています。

 WRX が独立車種となったことで話題が薄くなった4代目ですが、高い衝突安全性を実現したことやリニアトロニックCVTを始めて搭載するなどスバルの基幹車種として高い実力を備えたクルマでした。

5代目(2016年〜)

 まもなく新型が発売を予定していますが、まだ在庫販売が続けられている5代目。スバルの新世代プラットフォームSGPを始めて採用したモデルです。

 ボディタイプは先代同様、4ドアセダンのG4、5ドアハッチバックのスポーツをラインアップ。パワーユニットは1.6リッターと2リッターの水平対向4気筒エンジン、トランスミッションはリニアトロニックCVTと先代から流用していますが、どちらも細かい改良が施されています。

 またスバルの先進安全装備「アイサイト」も2017年には夜間走行における歩行者認識性能を強化するなど大きく進化していきました。

 2020年にはマイルドハイブリッド「e-BOXER」搭載車を追加。デビューから改良や追加モデルが登場した5代目は2022年12月に生産終了となり、まもなく登場する6代目に後をゆずります。

まとめ

 国内ではスバルの基幹車種となるインプレッサ。見た目こそ5代目のデザインを正常進化させた造形ですが、新型はセダンが廃止されハッチバックのみとなるなど時代に応じた変化を遂げています。

 まだ判明していない箇所も多い新型インプレッサ。春頃予定されている市販モデルの発表がいまから楽しみです。


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