【試乗】走りは三車三様! でも快適性と高級感は共通! 新型レクサスRXに一気乗りした (1/2ページ)

この記事をまとめると

■レクサスのミドルクラスSUVのRXがフルモデルチェンジを実施

■パワートレイン別にグレードは500h/450h+/350の3つ

■500hと450h+はともにハイブリッドだがシステムが異なり、450h+はPHEV

まるでFRのように振りまわせる500h

 レクサスRXがフルモデルチェンジを受け、試乗する機会に恵まれた。5代目となる新型はフルモデルチェンジで3タイプのパワートレインが設定された。

 レクサス初採用の新たなHEVシステムを搭載する「500h」には2.4リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンに6速ATを組み合わせ、さらにリヤアクスルにも高出力モーター「eAxle」を搭載し、4輪駆動AWD「DIRECT4」として仕上げている。

 新設グレードとなる「450h+」は、2.5リッター直4ガソリンエンジンにTHS2を組み合わせたHV仕様に総電力量18.1kwhのリチウムイオンバッテリーを搭載したPHEV(プラグインハイブリッド)モデルとなった。こちらもリヤアクスルにモーターを搭載するAWD「e-four」としている。

 さらに、「350」には2.4リッター直4ガソリンターボエンジンに8速ATを組み合わせ、前輪駆動FFモデルと電子制御カップリングを備えたフルタイムAWD機構を与えられたAWDモデルがある。

 今回は3種類のパワートレインを、すべてAWD仕様で試乗を行った。

 まずは旗艦となるのはRX500hだ。試乗車は新パッケージとなる「F SPORTパフォーマンス」仕様だ。

 RXの外観デザインはスポーティでスタイリッシュ。クルマ好きをひと目で引き込む洗練されたボディデザインが魅力だが、F SPORTパフォーマンスはさらにブラックアウトのトリムやミラーカバーなどブラッシュアップされカッコいい。インテリアもブラックのルーフライナーや赤いシートがスポーティで特別な雰囲気を醸し出す。

 パワートレインはクラウン・クロスオーバーRSで先行採用された新開発のもので、エンジンの最高出力は274.7馬力。最大トルクは460Nmを2000-3000回転で発する。加えて前輪駆動モーターは87馬力で292Nm、後輪モーターは103馬力、169Nmというパワースペックで、システム出力としては371馬力という高出力を引きだせる。さらにダイレクトシフト6速ATを組み合わせることで、これまでのTHS2とは異なる走行フィールと力強い動力性能を発揮しているのだ。ちなみにメーカー公表値では0-100km/h加速性能は6.2秒と紹介されている。

 6速ATは2モーターのTHS2の動力分割機構とMG2(駆動モーター)に置き換わって配置され、MG(駆動・発電モーター)とクラッチを介してパッケージされている。クリープはバッテリー充電量があるうちはモーターで、バッテリーがカラになるとエンジン出力で生み出し、その切り替えをクラッチが行っているのだ。

 走り初めは充電状態が保たれていればモーター駆動で静かにスムースに走りだす。速度が高まり、またアクセル開度が深まるとエンジンが振動もなく始動し協調制御で走る。この際にエンジンの遮音性が高く、室内は静かで高級感と重厚さが感じられるのだ。常時4輪が駆動されるので走行安定性に優れ、また電動モーターの緻密な制御でライントレース性や制御介入も微小域から始まり違和感がない。

 ドライブモードはECO、ノーマル、スポーツと切り替えることができ、スポーツを選択すればメーター表示が変化して一層スポーティな印象を与える。また、エンジン音もアクティブサウンドコントロールにより音響スピーカーから迫力あるサウンドが発出され、V8エンジン車にでも乗っているかのような錯覚を覚える。

 DIRECT4の4輪駆動制御はかなり煮詰められていて、発進時や直線加速時、旋回加速時などで最適な前後駆動力配分を行っている。とくにコーナー脱出時には前20:後80の配分制御となり、タイトターン出口ではテールを少しスライドさせるほど。また、後輪にも操舵システムを与えていて、低速では最大4度の逆相に操舵させている。この効果で、最小回転半径は後輪操舵無しのモデルに対し400mmも小さい5.5mとしていて、取りまわし性に優れていた。高速域では同相に2度まで操舵され、ライントレース性を高めつつアジリティにも富んでいる。この後輪操舵システムはクラウン・クロスオーバーにも採用されていたアイシン製の1モーターで、ステアリングロッドにより左右輪を同時に操舵する方式だった。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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