750馬力まで進化したブランドの象徴が間もなく消える! ベントレーがW12ツインターボの生産終了時期を発表 (1/2ページ)

この記事をまとめると

ベントレーがW12ツインターボの生産終了を発表した

■20年間で10万5000基以上が生産されてきた歴史を持つ

■受注は2023年12月までを予定しているが受注可能枠は残り少ない

電動化戦略でブランドを代表するエンジンが終わりを迎えた

 高級車の佇まいとスポーティな走りを両立するベントレーには、アイコニックなエンジンとしてW型12気筒ツインターボエンジンが存在する。V12にも負けずとも劣らない滑らかな回転フィールを楽しめるこのエンジンは、ベントレー史上でも屈指のユニットとして名高い。

 そんなベントレーのW12ツインターボが、2024年4月をもって生産を終了する。

 同社は2020年に、「ビヨンド100」という次の100年を見据えた事業戦略を発表。そのなかで、2030年までに販売する全モデルを完全電動化することで、二酸化炭素排出量ゼロを目指すとしている。すでにベンテイガとフライングスパーにハイブリッドパワートレインを搭載したモデルを用意するなどその準備は着々と進行しており、実際、顧客もハイブリッドを選択するようになったことで今回の決断に至ったという。

 W12ツインターボは、2003年に初代コンチネンタルGTに搭載されて以降、ラインアップするすべてのモデルに用意されるブランドを象徴するエンジンユニットだ。熟練工によってハンドビルドされ、これまでの約20年間で10万5000基以上のエンジンがイギリスのクルー工場にある「ドリームファクトリー」から送り出された。

 エンジン1基を組み上げるのに要する時間は6.5時間と、量産車のエンジンを作るよりもはるかに多くの時間をかけている。

 製造ラインでは3台の専用診断機による1時間以上の高度なテストが行われるのに加えて、毎週1基のエンジンを長時間のテストサイクルで運転させて分解検査するなど厳しい品質管理をすることで、高級車に相応しい威厳のあるエンジンを生み出している。


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